「ザ・フロンティアカンパニー」

高齢者を元気にする洋服の秘密

「背中が曲がってもおしゃれしたい」人のために

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2007年2月23日(金)

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マダムトモコの渡辺友子副社長(左)と武石麗子社長(右)

 高齢者向けの衣料を製造販売する「マダムトモコ」(東京都世田谷区)は、独自開発の縫製技術で特許を取得し、背中が曲がった高齢者向けの衣料を開発、販売している。

 老化や骨粗鬆症などで背中が曲がってしまう高齢者は少なくない。東京都国立市に住む原田さん(79歳)もその1人だ。「急に背中が丸くなってきて、体に合う服がなくなり、外にも出たくなくなりました」。原田さんを悩ませる病気は「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」だ。
 骨粗鬆症はカルシウムの不足などから骨密度が低下して骨がもろくなる病気で、中高年の女性に多く見られる。発症後は多くの人が腰や背中が丸くなったり、骨折しやすくなったりしてしまう。

「背中安心製法」で背中の丸みに対応

 そんな原田さんが、ある洋服との出合いをきっかけに再び外出を楽しめるようになった。それがマダムトモコが製造・販売する、背中や腰が丸い人向けの婦人服だ。

 「いくつになっても女性はおしゃれを楽しみたいもの。その願いをカタチにしたものが、マダムトモコの洋服です」と社長の武石麗子さんは語る。同社の洋服は他社と比べて何が違うのだろうか。

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左が一般的な上着、右がマダムトモコの上着。マダムトモコの服は、裾が一定の高さ(赤い点線)に保たれる

 背中が丸くなった人が一般で市販されている服を着ると、上着の後ろ裾が引っ張られて上がってしまう。見た目も悪く、冷やしてはいけない腰部がむき出しになってしまう。腰の冷えを気にするあまり両手を後ろに組んで歩くと、転倒した際に手をつけず、骨折などの重傷に至る可能性も少なくない。ただでさえ骨がもろい骨粗鬆症患者。骨折後の治療は長引き、そのまま寝たきりになってしまうことも考えられる。

 マダムトモコの洋服には、同社が特許を取得した「背中安心製法」が施されている。この製法は背中にタックを入れることで丸みに対応し、背中が曲がっている人が着ても後ろ裾が持ち上がらず、腰部を冷やすことはないのだ。

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著者プロフィール

白壁 達久(しらかべ・たつひさ)

日経ビジネス記者。日経BP社入社後、日経ビジネス編集部に配属。翌年日経ビジネスアソシエ編集部へ移り、若手ビジネスパーソン向け経済情報を取材・執筆する。2007年から再び日経ビジネス編集部へ。重工、中堅・中小企業を担当。近年は第一次産業や人材業界に関する取材にも注力する。趣味は幼少期から続く宝塚歌劇鑑賞(月2回の観劇はマスト)と、ハマってから6年目になる阿波踊り。今年も徳島と東京・高円寺で踊る予定。

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