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進化する日本的経営
古い殻を破り世界に挑め

アクセンチュア社長 程 近智

  • 水野 博泰

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2007年4月9日(月)

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世界を知ったサムライは、世界に学んで新しい国を作った。敗戦に打ちひしがれた国民は、黙々と働いて国を再興した。今、世界が日本を追い越していこうとする時代にあって、日本人は新たな成長の原動力を見失い、もがいている。「日本的経営」は色褪せるのみか、再び輝きを取り戻すのか。アクセンチュアの程近智社長に、日本企業の未来を聞いた。

(聞き手は、日経ビジネス オンライン副編集長=水野 博泰)

 終身雇用、年功序列、企業内労働組合が“日本的経営”の3本柱と言われましたが、いずれも崩壊とは言わないまでも、かなりぐらついています。

アクセンチュア社長 程 近智 氏 (写真:清水 盟貴、以下同)

アクセンチュア 程 近智社長 (写真:清水 盟貴、以下同)

 それらに限らず、日本企業の強さの源になってきた仕組みや価値観の多くが変化の局面にありますね。この変化は多くの人が想像する以上に大きいものだと思います。江戸末期から明治にかけた維新の時代、そして戦後の復興期、日本は海外からあらゆる考え方や技術を猛然と学び、日本の風土や文化の中へ巧みに取り入れました。そうすることによって新しい時代に適した成長モデルを創り出してきたのです。

 今また、新しいものを貪欲に吸収すべき時代の大きな節目を迎えているのではないでしょうか。

 「新・日本的経営」と呼べるような明確な答えがあるのかは分かりませんが、とにかく“作り直し”が始まったと。

 その通りです。ただ、この作業はかなり急がなければならない。日本が変わりつつあるのと同時に、世界も凄まじい勢いで変貌しているからです。

 BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)に象徴される新興諸国は目覚ましい勢いで伸び続けています。日本や欧米諸国が30年かけたことを、それらの国はあっと言う間にやってしまう。前例から学べるからです。分野によっては先進国を一気に追い抜いてしまう。日本の経済規模が相対的に低落していくことは避けられない現実です。

 グローバル競争の中で日本人が力を発揮しきれない要因の1つに言葉の問題があると言われてきました。しかし、“言葉の壁”によって日本企業や日本市場は守られてきた側面もある。ところが、企業の情報開示が進み、インターネットが普及したおかげで、世界中の人々が日本企業の実態を容易に知ることができるようになりました。英語で情報を開示していますからね。

 世界中の投資家や消費者に会社を知ってもらえるのはいいのですが、これまで日本国内で静かにやってきた会社が突然、世界の中で丸裸になるという見方もできる。脇が甘い会社は、外国資本に狙いをつけられて買収されるようなリスクだって当然高まるわけです。もはや、外国語が苦手だから、日本企業だからと背を向けて、“内”にこもっていられる状況ではないのです。

 日本人は、今起こっている世界の変化に鈍感すぎるということですか。

 残念ながら、そう言わざるを得ません。中途半端に景気が良いので危機感が湧いてこないのかもしれませんが、それにしても認識が甘い。

 世界シェアを落とし始めている産業分野が既にいくつもあるんです。このまま黙っていたら、日本は世界の片隅でひっそり目立たない国になってしまいます。例えばアクセンチュアという会社は、その内側でワールドカップ・サッカーを毎日やっているようなものなんです。どの国も特別扱いされません。日本市場の魅力、日本支社の強みを常に発信していかないと、社内での存在感がどんどん薄くなってしまう。

 中国やインドを訪れると、彼らは本当に“ハングリー”です。向上心に燃えています。何が欲しいかと聞くと、「仕事をください」「残業なんか気にしません」「自分の能力を高められる仕事がやりたい」と、まるでヒヨコが口を開けて餌を求めるようにどっと集まってくる。超エリートばかりじゃありません、ごく普通の人たちまでもチャンスをつかもうとして、死に物狂いで競い合っている。日本人はこれから、そういう中で揉みくちゃにされながら戦っていかなければなりません。

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