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米国の復権は次期大統領にかかっている

2008年米大統領選の読み方

  • J・W・チャイ

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2007年4月24日(火)

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 2008年11月4日に実施される米大統領選挙まで1年半あまりとなった。米国では早くも各候補の動向を巡って報道が過熱している。私は今回の大統領選は、米国の将来を占ううえで、いつにも増して重要な選挙になると思っている。

 なぜなら、米国の復権は、次の大統領のリーダーシップにかかっているからだ。ご存じの通り、今の米国には閉塞感が漂っている。イラク戦争の行き詰まりや格差の拡大など、どこを見回してもろくな話がない。世界中で、ジョージ・ブッシュ政権の強引さがひんしゅくを買っており、米国の威信はガタ落ちだ。誰がこの状況を変えられるか。もはやブッシュ大統領にその力は残っていないだろう。変えることができるとすれば、次のリーダーしかいない。

米国の将来を占う歴史的な選挙

 共和、民主の争いという点でも、今回の選挙は分岐点になる可能性がある。1990年代のビル・クリントン政権という例外はあったものの、米国では80年代以降、基本的には共和党支配が続いてきた。米国のサイレント・マジョリティー(物言わぬ多数派)は、保守化していく傾向にあった。

 だが、今回はイラクの扱いを間違えたブッシュ政権に対する嫌悪ムードが強く、それが民主党への追い風となっている。今回、民主党が勝てば、長期政権化する可能性もある。そうした意味で、今回の選挙は歴史的な転換点になるかもしれない。

 それに、今回の選挙は役者が揃っている点でも面白い。今のところの情勢分析をすると、共和、民主とも三つどもえの戦いになっている。

モルモン教徒のロムニー氏が注目集める共和党

 まず共和党。ここへきて注目を集めているのが、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事である。今年1~3月に集めた選挙資金の総額は2300万ドルと共和党の候補中、トップだった。民主党リベラル派が多いマサチューセッツ州で人気がある。

 99年に財政危機に陥っていたソルトレークシティーオリンピック組織委員会の会長に就任し、オリンピックを成功に導いたことで名を上げた。ただ、ロムニー家は代々モルモン教徒として知られる。この点が米国民にどう受け止められるかがカギとなるだろう。

 最も知名度が高いのが、ルドルフ・ジュリアーニ前ニューヨーク市長だ。何と言っても、2001年9月に起きた同時多発テロにおいて、リーダーシップを発揮して事態の収拾に努めたことで有名だ。また、ニューヨークの治安を改善し、観光客が安心して歩ける都市に変貌させた実績もある。ただ、イラク戦争に対する嫌悪ムードが広がる中、「テロに強い」という看板がどれほど効くかどうか。

 3人目アリゾナ州選出のジョン・マケイン上院議員。2000年の共和党大統領予備選で、ブッシュ氏と指名を争った。ベトナム戦争で長く捕虜として拘束された経験があり、人権問題への関心が高い。そのため、フセイン政権の独裁を打倒するという点で今でもイラク戦争を強く支持しており、共和党右派に人気がある。私は個人的には、米国民がこれだけイラクに関して怒っている最中に彼が選出される可能性は低いと見ている。

ヒラリー氏だと民主党が負ける?

 一方の民主党。こちらはニューヨーク州選出のヒラリー・クリントン上院議員、イリノイ州のバラク・オバマ上院議員、ノースカロライナ州のジョン・エドワーズ元上院議員の3人の争いとなっている。民主党の場合、3人とも掲げる政策が似ている。イラクについては期限付きの撤退を主張しており、医療保険制度改革に熱心なところも同じだ。そのため最終的には3人の人柄や好感度が結果を左右するだろう。

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