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幹部500ポストを格付けし、グローバルの人事交流と経営の現地化を促す

松下電器産業 国土 真也

2007年5月30日(水)

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海外事業の拡大に伴い、経営もグローバル化を迫られている。
松下電器産業は採用・登用・育成で世界統一の人事システムを構築。
約500の幹部ポストを格付けしてグローバルでの人事交流を促し、海外法人で「経営の現地化」を急ピッチで進めている。

 松下電器産業の連結売上高は2007年3月期、約9兆円に達した模様だ。このうち、海外売上高がちょうど50%を占める。従業員数は2006年12月末時点で、国内14万5000人、海外18万4700人と、海外が約4万人上回っている。

 事業活動のグローバル化に伴って、人事戦略でもここ数年、グローバル対応を強化している。そのポイントは2つある。1つは海外の現地法人でキーパーソンとなる人材をいかに確保するかということ。もう1つは、日本の本社機能の中でグローバル化を進めることだ。

 従来は、海外拠点は製造の機能が主体だったが、今後は地域ごとのニーズに合わせた商品開発やマーケティング体制を強化する必要がある。実際、中国では電子レンジなどの家電製品で、現地採用の開発チームが、当地の生活様式に合致した設計やソフトを取り入れた商品開発に取り組んでいる。

 これまでにも約220社に上る海外現地法人の経営トップを、日本人から現地人材へと切り替える取り組みを少しずつ進めてきた。だが、今後はマネジメントの現地化を急速に進めなければならない。採用、処遇、育成のそれぞれの面で、人材のグローバル化を図っている。

世界5極のリクルート体制

 まず、採用のグローバル化だ。中国・北京に2003年1月、「中国リクルートセンター」を設立したのを皮切りに、シンガポール、英国、米国に順次、同様の拠点を設け、日本の本社のグループ採用センターを含めて世界5極の採用体制を築いた。これによってグローバル採用人数は、2003年度の200人から、2006年度には900人へと増加した。2007年度も、約900人の採用を計画している。

優秀な人材を世界中で採用

中国での採用が過半を占める

 特に、グローバル採用の半数以上を占める中国では、現在、北京のほか上海、大連など計5カ所のリクルートセンターを設けて、広大な労働力市場に対応している。既に設計・開発部門を中心に、現地の優秀な技術者に業務の中核を担わせ、将来の幹部候補として育成している。

 現地採用の幹部候補と言っても、採用基準は日本と変わらない。松下の経営理念や、創業者・松下幸之助の人生観、社会観を理解し、共感して仕事に取り組む人材であることが大前提となる。その点は採用活動でも強調しており、日本で新卒社員に配布する松下の理念などが書かれた冊子を英語や中国語にして配布している。

 2006年9月には初めて、中国の上海と大連で、本社から人事担当の福島伸一常務が出席して日本と同様の「入社式」を開いた。また、約200人の新入社員に対し、日本と同様のプログラムで新人研修を実施している。

 日本の本社機能のグローバル化としては、毎年30人程度、外国人留学生などを国内で採用し、そのまま本社で勤務してもらっている。定期採用で入社した場合は、日本人の新卒と全く同じ研修メニューをこなしてもらう。もちろん、賃金などの処遇も変わらない。技術職が多いが、最近では事務も増えている。それぞれの母国の事情はもちろん、日本のことを理解しているこうした人材は、経営のグローバル化の担い手としてふさわしい。将来は海外の現地法人で経営幹部として活躍することも期待している。

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