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企業は3種類の時間感覚で成長する

2007年6月1日(金)

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 学生時代からバンド活動をしてきた。いわゆるリズム&ブルース(R&B)と呼ばれるアフリカン・アメリカン音楽だ。才能も努力も足りず、恥ずかしながら大したレベルには達しなかったが、いまだに時々仲間とライブをやったりしている。

 自分の腕は上がらなかったものの、他人の上手・下手は少し聞き分けられるようになり、気づいたことがある。うまいミュージシャンは、3種類の時間感覚を持っているということだ。

 一番短い時間の感覚は、ジャズの世界の人たちがよく言う「タイム感覚」という微妙な間(一説によると、100分の1秒単位で、リズムの違いを表現できる人までいるらしい)。これがノリとかグルーブとか言われる「格好良さ」を生む原動力になる。

 もう少し長くなると、8小節とか1コーラスという一定の音楽表現が完了する時間の感覚。この中ぐらいの時間全体をイメージしながら自分のプレイを構築していくことで、彩りの鮮やかな表現が可能になる。

 そして曲全体という単位、場合によっては、コンサート開始から終了までという単位での長い時間感覚。これがあるプレーヤーは、メリハリのついた曲、ステージを構成することができる。

 「この人たちはうまいな」と感心したミュージシャンは、明らかにこの3種類の時間感覚を、「同時に」使いながら演奏しているのに、気づかされた。「そこそこできる」というレベルだと、この3種類のうちどれか1つくらいは優れているのだが、身体の中に、3種類の感覚すべてを持ち続けることができず、聴く側からすると「中途半端だな」と感じるような演奏になってしまう。

成長企業が使い分ける時間軸

 さて、ここからが本題。最近、ボストン・コンサルティング・グループで、(日本を含む)グローバル企業二十数社を対象に、戦略構築の手法・プロセスについて、ベンチマーク調査を行った。調査の結果で最も面白かったのが、戦略に関する「3種類の時間感覚」の存在だ。

 相当期間にわたり継続して利益を出しながら成長を続けている企業の大部分は、「意識的に」3種類の時間軸で戦略を作り、実行していることが分かった。つまり、1年単位の予算と連動した「年度計画」。3~5年単位の「中期戦略」。そして10年レンジの「長期ビジョン」、の3種類である。

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「企業は3種類の時間感覚で成長する」の著者

御立 尚資

御立 尚資(みたち・たかし)

BCGシニア・パートナー

京都大学文学部卒。米ハーバード大学経営学修士。日本航空を経て現在に至る。事業戦略、グループ経営、M&Aなどの戦略策定・実行支援、経営人材育成、組織能力向上などのプロジェクトを手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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