• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「本生」を商標登録するための条件とは

継続使用して登録できる商標もある!

  • 渡邉 知子

バックナンバー

2007年6月26日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 アサヒビールは、指定商品をビール風味の麦芽発泡酒として「本生」の商標出願をしていたが、特許庁の審査・審判では登録が認められなかった。それを不服として知的財産高等裁判所に提訴していたところ、2007年3月にその判決が言い渡された。残念ながらアサヒビールの主張は認められず、請求は棄却された。

  アルコールを含む各種飲料は、パッケージデザインに加え、ネーミングがブランド戦略上重要な役割を果たしている。しかしビールや発泡酒などに関して言えば、他社との差異化を容易に図るために奇抜なネーミングを採用するケースはあまりなく、メーカー間で同様の商品名を使用している例もある。また「極旨」、「極生」など品質に由来する商品名を採用するケースも少なくない。

 実際、商品の差異化は商品のロゴだけではなくメーカーのロゴやマークと合わせて行われていることが多い。各社の商標登録を見ても、例えば「黒生」は、「サッポロ黒生」と「麒麟のマーク付き黒生」が共に商標登録されている。「のどごし」も同様だ。

 しかし一方で「モルツ」や「一番搾り」、「スーパードライ」のようにメーカーのロゴまたはマークが付加されずに登録されている商標もある。

 そこで今回は、差異化が難しい商品名をいかにして商標登録し、ブランドを確立していくかについて、「本生」の判例を基に解説する。

継続して使用すれば登録できる

 商標を登録する場合、「商品の品質、生産方法等を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標」は、登録することができないという原則がある。このような商標は自他商品識別力がない、と見なされるためである。この原則に基づき、裁判所は「本生」に対し、次のように判断した。

 「本生」の語は、事典類には掲載されていない(事典類に掲載されていれば一般的な語と判断される)。しかし「本生」の文字は、食品分野において、広く用いられているもので、ビールや日本酒などの分野においては、「加熱殺菌していない本格的なもの」というほどの意味合いで認識されている語である。

 また、書体はごく普通に用いられる特徴のないデザインと言うことができるから、これに接する需要者をして、単に商品の品質を表示したものと認識させ、自他商品の識別標識としての機能を果たし得ないものと言える。これを特定人に対して、自他商品の識別目的で、独占使用させることは適当でない。

コメント0

「デザイン知財セミナー」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長