「ザ・ターニングポイント」

世界の水不足をトイレが救う

ここまで進化しているTOTOの節水技術

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2007年9月14日(金)

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 特集「イノベーションで切り拓く新市場」が、「ザ・ターニングポイント 〜イノベーションの軌跡」として装い新たに生まれ変わりました。動画番組もテキスト記事も、今まで以上にパワーアップしてお届けします。
 前回の記事では、TOTOがウォシュレットを米国市場に投入した当時のエピソードや、海外事業拡大に舵を切ったTOTOの狙いや戦略を紹介しました。今回は、海外市場で武器となるTOTOの技術力に焦点を当てます。
 また今回の動画番組では、日経ビジネスオンライン編集長、川嶋諭によるTOTOの木瀬照雄社長へのインタビューの模様をお届けします。海外事業を展開する目的や、TOTOならではのものづくり力の秘密に迫りました。テキスト記事と併せてぜひご覧ください。

動画再生

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 家庭の中で1日に一番水を使う場所がどこか、ご存じだろうか。

 答えは風呂でも台所でも、洗濯機でもない。東京都水道局の「平成14年度一般家庭水使用目的別実態調査」によれば、それはトイレだという。家庭での1日における水の使われ方はトイレが28%を占め、風呂(24%)、炊事(23%)、洗濯(17%)を上回る。トイレでの節水は、家庭全体の節水にとって大きな効果があるのだ。

 世界的な環境意識の高まりの中で、今やあらゆる業界のあらゆる製品が環境への対応を迫られている。トイレの世界でもそれは同じ。衛生陶器メーカーや住宅設備メーカーにとって、トイレの節水技術は消費者への大きなアピールポイントとなる。各社は、トイレに流す水の量を減らすべく様々な節水技術を開発して、しのぎを削っている。

最新トイレの使用水量は10年前の約35%

図版

図1 ハイブリッドエコロジーシステムの2つの水流。「リム洗浄」が水道からの水流。「ゼット洗浄」はタンクからの水流で行う(図はTOTOの資料より)

 節水技術は今、どこまで進化しているのか。TOTOは8月1日に新型トイレ「ネオレストハイブリッドシリーズ」を発売した。このトイレには、同社が「ハイブリッドエコロジーシステム」と呼ぶ最先端の洗浄システムが搭載されている。

 一般的に便器の洗浄は、水道から直接流れて来る水流、もしくは貯水タンクからの水流のどちらかによって行われる。ハイブリッドエコロジーシステムでは、これらの2つの水流を組み合わせた。具体的には、まず水道からの水流が便器内のボウル面を洗浄し、次にタンクからポンプで加圧されて来る水流が汚物を便器内から勢いよく押し出す(図1)。

図版

図2 大きく削減された使用水量

 2つの水流を効果的に組み合わせたことで、少ない水量で便器を洗浄することが可能になった。大洗浄の使用水量は5.5リットル、小洗浄では4.5リットル。現時点で、国内において業界最少の水量である。約10年ほど前までTOTOの主力商品だったタンク式トイレでは、大洗浄の使用水量は13リットルが一般的だった。それが今や5.5リットル。大洗浄の使用水量は、この10年で約65%も削減されたことになる(図2)。

 さらにネオレストハイブリッドシリーズは、ウォシュレットの「ワンダーウェーブ洗浄」という機能を搭載している。ウォシュレットでおしりを洗浄する際に1秒間に70回以上も強弱をつけて吐水することで、水量を減らすというもの。使用水量はこれまでの約半分で済むという。

米国でTOTOだけが試みた節水技術とは

 現在、水不足は世界共通の問題であり、トイレの節水技術は世界各国で求められている。TOTOにとって節水技術は世界でビジネスを展開する際の強い武器となる。実はTOTOが米国市場を切り開くきっかけとなったのは、米国で節水技術が認められたことだった。

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著者プロフィール

【番組キャスター】
梅宮 万紗子(うめみや・まさこ)

梅宮 万紗子

東京都生まれ。女優。NTTDoCoMo「ポケットボード」のCFで注目を浴びる。テレビドラマ「ニュースキャスター霞涼子」「最後の弁護人」、映画「恋に唄えば」などに出演。TV・映画・舞台と幅広く活動中

【番組ナレーター】
蒲田 健(がまだ・けん)

蒲田 健

東京都生まれ。テレビ、CF、ラジオ、各種イベントのナレーター、DJとして活躍。サッカーファンの間では、ジェフユナイテッド市原・千葉のスタジアムDJとしてもおなじみ

【番組キャスター】
川嶋 諭(かわしま・さとし)

川嶋 諭

日経ビジネスオンライン前編集長

 

 

 



このコラムについて

ザ・ターニングポイント

 イノベーションと呼べる新商品や新サービスは、決して簡単には生まれません。開発の過程で、企業や組織は様々な課題、問題に突き当たります。それらを解決し、乗り越えてこそ、イノベーションが成し遂げられるのです。本特集では、企業や組織におけるそうしたターニングポイントを取り上げ、裏側にどんな決断やドラマがあったのか、どのようにして問題を解決できたのかなどをお伝えします。

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