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スパゲティ3000円也の英国で考えたこと

欧州の多様性に学ぶべき時。米国偏重から脱皮しよう。

  • 常盤 文克

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2007年9月28日(金)

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 先月、久しぶりに欧州を旅しました。これまで会社の仕事で海外に行くことは多くありましたが、どうしてもホテルと訪問相手先との往復になってしまいがちです。せっかく異文化に触れるチャンスなのに、それでは「ただ行っただけ」になってしまいます。

 仕事を離れての旅行でゆっくりと街を歩いたり、歴史的な建築物や美術館・博物館巡りを楽しんだりしていると、今まで見過ごしていたものが見えてきます。今回はそんな旅でしたので、欧州についていつもとは違った角度から考えてみるよい機会になりました。

 ロンドンを訪れてまず驚いたのが、あまりに物価が高いことです。地下鉄の初乗り運賃は4ポンド(約920円)で、バッキンガム宮殿を少し見学するだけで15ポンド(約3500円)もかかります。昼食にスパゲティを食べたら、なんと日本円に換算すると約3000円でした。ポンド高の影響もあるとはいえ、異常という形容詞をつけたくなるほどの物価高です。

 (ここで疑問が湧いてくるのですが、物価とは一体何で決まるのでしょうか。よく「需要と供給」の関係や「他社との競争」と言いますが、このロンドンのような物価高の謎は私には解けません)

物価高には「光」の側面もある

 この物価高で、ロンドンは住みにくい街になっているように感じます。よく新聞などでは、最近のロンドンは活気にあふれているなどと報じられています。それはシティのような金融・商業街に限られたことではないでしょうか。街行く市民の表情は何となく明るさに欠ける気がしますし、物価高の裏にどこか「ねじれ」があるように思います。

 それに物価の影響なのか、欧州のほかの国と比べて、英国では海外からの観光客が減ってきているようです。旅行会社の人の話では、同じ欧州の中でも、スペインやイタリアへの観光客が増えているそうです。かつてスイスは物価が高いことで敬遠されていましたが、今では英国からスイスを訪れる観光客が大変多いといいます。

 つまり、人の流れが物価高で変わってきているのです。物価高は庶民の生活を厳しくすると同時に、マクロ経済の視点で見ても大きな影響があります。欧州の国々を旅しているうちに、物価高はいろんな場所に光と影をつくる現象なのだ、ということを実感しました。

 それに比べると、日本の物価は相対的に安く、かつ安定しています。かつて国際的には物価高の代表格だった東京も、今では物価が持続的に下がるデフレ経済の中にあります。物価高の渦中にある英国を訪れてみると、日本も悪くないな――と改めて思いました。

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