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「西欧型大量消費、中国では機能せず」
レスター・ブラウン アースポリシー研究所長

「2010年 日中逆転」碩学が語る(4)

  • 伊藤 暢人

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2007年10月4日(木)

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 急成長する中国経済が引き起こす負の側面を早くから指摘してきた米アースポリシー研究所のレスター・ブラウン所長。中国に何度も足を運び、その危険性を同国や米国の知識階級らに訴え続けてきた。「中国の後にはインドやそのほかの振興国が控えている。今、我々が大量消費型の経済システムを切り替えなければ、世界が破綻する」と警鐘を鳴らす。
(聞き手は日経ビジネス 伊藤 暢人)

 ―― 中国では砂漠化が深刻化しています。実際に被害に遭っている現地では、何が起きているのでしょうか。

レスター・ブラウン(Lester Brown)氏
アースポリシー研究所 所長
1934年、米ニュージャージー州生まれ。米メリーランド大学で農業経済について、またハーバード大学で行政学の修士課程を修めている。59年に米農務省に入り、国際農業開発局長などを務めた後、独立。74年にロックフェラー兄弟財団からの支援を得てワールドウォッチ研究所を設立した。2001年5月には再度スピンアウトして、アースポリシー研究所を設立し所長に就任した。『フード・セキュリティー』『プランB2.0』など著作も多く、これまでの活動に対しては中国科学アカデミーや旭硝子財団など日米欧アジアで多数の表彰を受けている。 (写真:丸本 孝彦)

 ブラウン 何度も中国の地方を訪れていますが、最も印象的だったのは3年前に内モンゴル自治区と甘粛省に足を伸ばした時でした。ちょっとぞっとするような光景でしたが。

 1978年の経済改革までは、中国政府は家畜の数をコントロールしていました。ところが、今では世帯ごとに責任を持つ制度に移行してしまい、飼育する羊やヤギの数を全体で制限しなくなりました。

 その結果、米国と中国では飼育されている家畜の数がほぼ同じになったものもあります。例えば、米国には9700万頭、中国には1億2000万頭の牛がいます。しかし、羊やヤギでは、米国の800万頭に対して中国には2億8700万頭。この莫大な数の羊とヤギが野生の植物を食い漁ることが原因となって、砂漠化がどんどん進展しているわけです。

 草が生えなくなってお互いの毛を食べてしまい、毛がなくなってしまっている羊。砂に埋もれて電線に手が届きそうな電信柱などもあるのです。

 表土が風によって吹き飛ばされ、黄砂現象を引き起こしています。北京はもとより、韓国や日本にも多大な影響を与えていますね。2001年には太平洋を越えて、米国の中央部にあるコロラド州アスペンにまで黄砂の微粒子が降りました。アリゾナ州からカナダまでの広い地域で、上空で浮遊している黄砂の微粒子が見つかっているんですよ。

 ―― このまま放置しておくと、2010年には中国はどうなっているでしょうか。

 ブラウン 砂漠化の進展は止まらない。駐中米国大使館の報告書によれば、小さな砂漠がどんどん結合して大きな砂漠になっています。砂漠同士のM&A(企業の合併・買収)が起きているんです。

【最終ページにアンケートのお知らせがございます。是非、ご覧ください。】

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