(前回から読む)
―― ここまでは、無意識にパソコンのネットユーザーを対象にお話を聞いてきたかと思います。一方で、携帯電話のユーザーはどうでしょう。画面が小さいし、コアユーザーが若年層に限られますから、やはり企業の活用には向かない、と、なんとなく視野の外にある気がするのですが。

Jストリーム社長 白石 清氏 (写真:大槻 純一)
白石 それがそんなことはないんですよ。2006年10月に当社が行なった調査で、びっくりするような結果が出ました。
携帯のネットというと、ユーザーはほとんど女子中高生だというイメージがあるじゃないですか。でも調べてみたら、中高生も会社員も主婦も全部ひっくるめた半分が、ネット接続には携帯を中心に使っている、という結果が出ました。私達もその調査を行なうまでは、携帯にはあまり目を向けていなかったんです。しかし反省しまして、それから皆様に調査結果をお配りして、「携帯のネットも活用しないとまずいですよ」と申し上げています。
「携帯=女子中高生」は単なる思い込みだった
―― それはどんな調査で、どういう結果が出たのでしょうか。
サンプル数は1388件で、ご協力いただいたのはネットマイルのユーザーの皆様です。ネットマイルは、最新情報をチェックしたりアンケートに協力したユーザーにポイントを進呈しています。ですから、当社の調査結果は、携帯のヘビーユーザーの回答であることには留意していただきたいんですが、年代については10代から50代以上までバランスのとれた調査になっています。
この調査結果の前に、総務省の『平成18年通信利用動向調査』(図表1)を見てみると、13歳から49歳まで、ほぼ等しく携帯電話でインターネットを使っています。10代から40代までほとんど差がないんです。

図表1 年代別・携帯電話によるインターネット利用状況
―― しかも、13歳から19歳よりも、20代、30代のほうが携帯でよくネットを使っている。
当社のプレ調査(対象は5038人)では(図表2)、10代は8割近く、20代でも7割弱が携帯中心ですが、30代、40代でも5割前後は主に携帯でネットを利用しているんですよ。50代の方はさすがに少なくなりますが、全体平均でも5割が携帯派です。

図表2 個人利用目的でのネット接続
さらに、本調査で職業分布をとってみたところ(図表3)、中学・高校生は携帯ネットのヘビーユーザーとして知られていますが、個人の利用目的に関し、専業主婦・主夫やパート・アルバイト、無職においては、PCを持たずネット環境が高いという結果が出ました。

図表3 職業分布
―― なるほど、このデータで見る限り携帯イコール10代の女子ではないですね。考えてみたら、外出の多い会社員とか、会社のパソコンを私用で使えない方などは、携帯でネットに接続することが多いでしょうね。
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