「「リッチコンテンツ虎の巻」」

年代に関わらず、実は平均5割が「携帯でネット」派

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2007年10月12日(金)

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―― ここまでは、無意識にパソコンのネットユーザーを対象にお話を聞いてきたかと思います。一方で、携帯電話のユーザーはどうでしょう。画面が小さいし、コアユーザーが若年層に限られますから、やはり企業の活用には向かない、と、なんとなく視野の外にある気がするのですが。

Jストリーム社長 白石 清氏

Jストリーム社長 白石 清氏 (写真:大槻 純一)

白石 それがそんなことはないんですよ。2006年10月に当社が行なった調査で、びっくりするような結果が出ました。

 携帯のネットというと、ユーザーはほとんど女子中高生だというイメージがあるじゃないですか。でも調べてみたら、中高生も会社員も主婦も全部ひっくるめた半分が、ネット接続には携帯を中心に使っている、という結果が出ました。私達もその調査を行なうまでは、携帯にはあまり目を向けていなかったんです。しかし反省しまして、それから皆様に調査結果をお配りして、「携帯のネットも活用しないとまずいですよ」と申し上げています。

「携帯=女子中高生」は単なる思い込みだった

―― それはどんな調査で、どういう結果が出たのでしょうか。

 サンプル数は1388件で、ご協力いただいたのはネットマイルのユーザーの皆様です。ネットマイルは、最新情報をチェックしたりアンケートに協力したユーザーにポイントを進呈しています。ですから、当社の調査結果は、携帯のヘビーユーザーの回答であることには留意していただきたいんですが、年代については10代から50代以上までバランスのとれた調査になっています。

 この調査結果の前に、総務省の『平成18年通信利用動向調査』(図表1)を見てみると、13歳から49歳まで、ほぼ等しく携帯電話でインターネットを使っています。10代から40代までほとんど差がないんです。

図表1 年代別・携帯電話によるインターネット利用状況

図表1 年代別・携帯電話によるインターネット利用状況

―― しかも、13歳から19歳よりも、20代、30代のほうが携帯でよくネットを使っている。

 当社のプレ調査(対象は5038人)では(図表2)、10代は8割近く、20代でも7割弱が携帯中心ですが、30代、40代でも5割前後は主に携帯でネットを利用しているんですよ。50代の方はさすがに少なくなりますが、全体平均でも5割が携帯派です。

図表2 個人利用目的でのネット接続

図表2 個人利用目的でのネット接続

 さらに、本調査で職業分布をとってみたところ(図表3)、中学・高校生は携帯ネットのヘビーユーザーとして知られていますが、個人の利用目的に関し、専業主婦・主夫やパート・アルバイト、無職においては、PCを持たずネット環境が高いという結果が出ました。

図表3 職業分布

図表3 職業分布

―― なるほど、このデータで見る限り携帯イコール10代の女子ではないですね。考えてみたら、外出の多い会社員とか、会社のパソコンを私用で使えない方などは、携帯でネットに接続することが多いでしょうね。

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著者プロフィール

奥原 剛(おくはら・つよし)

1974年、大阪生まれ。PHP研究所を退社後、フリーランスライターに。執筆業の傍ら、東京都台東区で「操体レクリエーション」を開業し、気持ちよさで身心の治癒を促す医術「操体法」の施術・講習を行なっている。

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス、日経クリック、日経パソコン編集を経て、2006年2月から日経ビジネスオンライン副編集長、編集委員を務めた後、2010年4月から日経ビジネスアソシエ副編集長。ツィッターはこちら



このコラムについて

「リッチコンテンツ虎の巻」

 企業にとってウェブは「自分のメディアを持てる」媒体だ。自らの言いたいことを、自ら発信できる。それはとても大きなメリットがあり、同時に、ひとつ間違うと非常に危険なことでもある。ウェブを介して人々は「どのような企業なのか」の印象を持つ時代。その時、「我々は顧客に、どういう企業だと思われたいか」を決めるのは、まさに経営・マネジメント層の仕事だろう。

 ならば、経営層は、自社のウェブコンテンツにどういう意識で向き合えばいいのか。ウェブ上での動画配信専業会社として誕生し、現在は動画、Flash、携帯配信などの企画制作から配信、効果測定までを広く手がけるJストリームの白石清社長との対話から「経営層が、自社のウェブに載せるコンテンツの企画書を見るポイント」を明らかにしていく。専門家の意見に振り回されず、自社のメッセージを顧客により正しく深く伝えるコツを、白石氏の話の中から掘り出していきたい。

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