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中国3億人のバスケ人口を取り込め (上)

トヨタがNBAに投資する理由

2007年11月8日(木)

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ヒューストン・ロケッツの本拠地「トヨタセンター」

ヒューストン・ロケッツの本拠地「トヨタセンター」

 米国4大プロスポーツの1つ、バスケットボール。リーグを運営する全米バスケットボール協会(NBA)に所属するヒューストン・ロケッツの本拠地は、「トヨタセンター」と呼ばれています。2003年に新設されたアリーナの命名権を、トヨタ自動車が1億ドル(115億円)で購入したからです。これは20年間の総額です。

 このトヨタセンターの客席には、トヨタの北米戦略車のピックアップトラック、「タンドラ」が展示されています。スター選手に混じってタンドラは、スタジアムに足を運んだ観客だけでなく、テレビ電波に乗って全米の家庭に映し出されます。

トヨタ自動車のピックアップトラック、タンドラ

トヨタ自動車のピックアップトラック、タンドラ

 米国ビッグスリーの牙城であるピックアップトラック市場では、世界のトヨタといえども、普通の売り方では顧客の心をつかむのは容易ではありません。そうした中で考え出されたのが、トヨタセンターであり、客席に置かれたタンドラなのです。

 「今日の試合は、ここトヨタセンターからお送りしております」。そんなテレビアナウンスに乗りながら、タンドラは北米市場で好調な販売実績を記録しています。

トヨタがバスケに託した野望

 今、NBAは国外の選手のスカウトや、海外にもNBAのファンを獲得する国際戦略を展開しています。NBAの国際戦略にいち早く目をつけた企業の1つがトヨタで、ロケッツの新アリーナの命名権を購入したのは、その一環です。つまりトヨタがロケッツに投資をした背景には、北米市場でのマーケティング戦略にとどまらず、米国以外での市場開拓にも役立てる意図があったのです。その1つの国が中国です。

姚明(ヤオ・ミン)

ヒューストン・ロケッツ
姚明(ヤオ・ミン)選手
写真:(C)AFP/Getty Images

 ロケッツでは中国のスーパースター、姚明(ヤオ・ミン)選手が活躍しています。姚明選手は2002年にドラフト1位指名で入団すると、ルーキー・イヤーから5年連続でオールスターに選ばれる活躍を見せています。そんな彼の勇姿は、本拠地の米国内にとどまらず、実は中国の家庭でも見ることができるのです。

 あまり知られていませんが、中国でのバスケットボール熱は非常に高く、人口13億人の中国でのバスケットボール競技人口は約3億人と言われています。この数字は、米国の全人口に匹敵する数です。そして、中国では既に51ものテレビ局がNBAの試合中継を行っています。51局の視聴世帯数は3億1400万世帯にもおよび、15歳から24歳までの男性の実に75%がNBAファンだと言われています。また、公式グッズを取り扱う店舗は、中国で5万店にも達しているそうです。

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「中国3億人のバスケ人口を取り込め (上)」の著者

鈴木 友也

鈴木 友也(すずき・ともや)

トランスインサイト代表

ニューヨークに拠点を置くスポーツマーケティング会社、「トランスインサイト」代表。一橋大学法学部卒、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)出身。スポーツ経営学修士。中央大学非常勤講師

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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