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ユーザーに価値を届ける「デザイン優位経営」を進める

LG電子のデザイン経営戦略──「感動と信頼をデザインする」

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2007年12月19日(水)

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 LG電子の企業理念は「顧客のために価値を創造し、人間を尊重する」。これを受けてデザイン部門では「感動」つまり期待以上の価値を提供することと、「信頼」つまり期待を裏切らず長く関係を続けることを目指している。

 企業理念の出発点にあるのは顧客への視点だが、それを具現化する上ではデザインが要となる。「デザイナーはスタイリストではない。本質を読み取り、顧客の感性に合った製品を作ることで、ライフスタイルと文化に寄与する。デザインを通して価値のイノベーションを行うことが、企業全体にとって重要な意味を持つ」と辛センター長は経営においてデザインが果たす役割を強調する。

顧客への洞察を活かし、開発プロセス全般でデザインが中核を占める

辛 相永(シン・サンヨン) LG電子 デザイン経営センター センター長

辛 相永(シン・サンヨン) LG電子 デザイン経営センター センター長

 LG電子のデザインの歴史は、前身の金星社時代、1958年に韓国で初めて社内デザイナーを採用したところから始まる。60年代には社内デザイン部門が設けられ、83年には金星社の総合デザイン研究所が誕生した。

 その後90年代に入ると、アイルランドを皮切りに世界各国にデザインセンターを開設し、93年には東京のブランチオフィスにもデザイン部門を置いた。

 95年にLG電子となってからデザイン重視の路線はさらに強化され、2002年には3つに分かれていた本社デザイン部門を統合。さらにソフトリサーチ研究所を併せてコーポレートデザイン室が作られた。そして2006年にCEOが「デザイン経営宣言」を公表し、全社を挙げての「デザイン優位経営」が始まる。LG電子が「今年のデザインチーム」としてレッドドット賞を受けたのは、その直後のことだった。現在LG電子では600人以上のデザイナーを抱え、1600点にも上る商品をデザインしている。

 LG電子の商品は、大きく5つの開発過程を経て市場に出る。プロセス全般にわたってデザインが中核を占め、顧客視点を取り入れる努力を支えている。

 第1はニーズを探す過程。トレンド、顧客対象、地域文化等のリサーチだ。ここではマクロとミクロの視点を併用し、顧客の声を直接聞くよう努力する。

 次がコンセプト開発だ。コンセプトがしっかりしていないプロジェクトは、往々にして開発費をドブに捨てることになる。LG電子では開発の初期段階から、どんなものを作るかというデザインの視点をしっかりと共有する仕組み作りを行っている。

 そして第3がデザイン開発、第4が意思決定だ。意思決定では顧客の視点、技術の視点、経営視点を入れて、徹底的に検討する。

 その上で、例えばあるデザインの製品化が技術的に難しいとして商品化を見送られたとしても、デザイン自体はお蔵入りにせず、将来に向けて活かす手だてを設けている。総合的なデザインの成果発表会は半期ごとに開かれ、CEOも参加する。優れたデザインはこの場で全社に共有され、商品化されないデザインも次代への資産として活かされる。

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