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このままでは日本は人事で行き詰まる

東芝の西田社長が例外でなくなる日は訪れるのか

  • J・W・チャイ

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2007年12月18日(火)

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 私が最近、一番気になる日本の経営者は、東芝(6502)の西田厚聰社長だ。一度もお目にかかったことはないが、とにかく決断力が並外れている。米原子力大手ウエスチングハウスの買収や、半導体フラッシュメモリー事業への投資など、いずれも打つ手が大胆だ。

 欧米の販社を渡り歩き、外国語が堪能。学生結婚した奥様の母国はイランで、同国で東芝の合弁会社に勤務したのが入社のきっかけだったという。私も国際結婚しているので、そのあたりが親近感のわく理由かもしれない。

 社長就任は2005年。オーナー一族でもない経営者がこれだけ短期間に大企業の社風を変えるのは、日本では珍しい。トヨタ自動車(7203)の奥田碩・取締役相談役の社長時代を彷彿させる。

 日本でこんな経営者が出てくるのはレアケースだろう。東芝の西田さんにしろ、トヨタの奥田さんにしろ、会社の中にリーダーを育成する制度が確立されていて、登用されるべくして登用されたというわけではない。いくつかの偶然が重なり合って、たまたま社長に抜擢されたという方が真相に近いだろう。

「前任者を踏襲します」という記者会見は聞きたくない

 一昔前よりは変わってきたが、それでも日本企業の人事制度は依然として年功序列が色濃く残る。多くの従業員は大学卒業と同時に横並びで入社し、中堅社員になるまでは、制度上は全員が将来の“社長候補”として扱われる。

 その結果、かつては従業員の平均的なモチベーションが高く、それが日本企業の強みだった。しかし、その論理に従えば、新入社員を1000人雇う大企業は、5年で5000人の社長候補を採用していることになる。さすがに最近の若い人はそんな会社の“甘言”に騙されることは少ないだろう。

 ただ、現在、社長を出している40~60代は、こうした環境の中で育ってきた。だから、同期は皆ライバルであり、当然、足の引っ張り合いが起きる。出る杭は打たれ、最終的には無難な人が社長レースで生き残る。

 こうした人に限って、就任の記者会見では「前任者を踏襲します」と宣言する。

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