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やればやるほど新たな可能性が見えてくる

ユーザー対話型のモノ作り──デザイナーと設計者で造るビルトインコンロ

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2007年12月26日(水)

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近藤雄二 リンナイ 開発本部長

近藤雄二 リンナイ 開発本部長

 リンナイの近藤雄二・開発本部長は開発に約2年の時間をかけ10月1日に発売したばかりのビルトインガスコンロ、Udea(ユーディア)の開発事例について報告した。この製品の開発に当たってはユーザーの要望や不満の声が直接入りやすいガス事業者の大阪ガス、設備メーカーであるリンナイ、そしてユニバーサルデザインに豊富な知識と経験を持つデザインコンサルタントのトライポッドデザインの3社が協力し、ユーザーと徹底的に向き合ってデザイン開発を行った。

実際にユーザーを観察して得た予想もしない知見

リンナイ資料1
リンナイ資料2
リンナイ資料3

 ビルトインコンロに対する新しいニーズの背景には、まず少子高齢化によるユーザーの年齢構成比の変化がある。また最近のキッチンはもはや「女の城」ではない。さらに社会のインフラとして住宅全般のバリアフリー化が進む中で、設備系にも否応なしに障害者を含めたユーザーへの対応が求められていた。これに対して事後対応的に手当てするのでなく、また障害者専用品でもなく、もっとユニバーサルな、幅広い層に使いやすい製品を目指したのが、今回の開発だった。

 これまでも、ユーザーの声に応えてこなかったわけではない。しかしそれはあくまで、ユーザーから上がってきた声、つまり顕在化したニーズに対して、ハードの設計で対応する形がほとんどだった。しかし今後は「本来、人間として、どうするべきなのかを考える必要がある。そのためには、ハードの設計者とソフトの企画者が共同で、さらに上流の人間的ニーズに対応しなければならない。それに近い視点を持っているのがデザイナーだった」と近藤開発本部長はデザインコンサル導入の経緯を振り返る。

 開発期間中のユーザーによる使用評価は4回に及んだ。第1回は2006年2月に行われ、自社と他社の上・中機種、そしてIHコンロの計5機種を用意した。ユーザーは20代・30代・40代・50代・高齢者・障害者の男女計24人。使用手順に沿って32の項目で使いやすさを評価してもらった。

 実際に多様なユーザーが使うのを目の当たりにすることで、予想もしない発見もあった。ある全盲のユーザーは、点火の「ボッ」という音を聞くために火口のすぐそばへ顔を寄せた。そして2度目以降は目の見える人と変わらない使い方をして、開発チームを2度驚かせた。

 調査の結果、自社製品の不評だった点を抽出し、デザイン改良ポイントとして整理した。「使ってみたい、使い続けたいと思えること」「誰にとっても使いやすいこと」「気持ち良く使い始め、使い終えられること」の3つが焦点となった。

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