2007年12月、スタートトゥデイは東京証券取引所マザーズ市場に上場した。同社が展開しているのは、洋服などのアパレルを中心に販売するオンラインのセレクトショップの集合体だ。ターゲットは、流行に敏感で、自分のスタイルにこだわりを持つ若者である。
セレクトショップとは、1970年代中頃から日本に登場し始めた洋服や雑貨などの小売店のこと。店舗のオーナーやバイヤーが自分のセンスに合った商品を市場からセレクトして販売するのでこの名がついた。こうした店では、有名ブランドだけではなく、コアなファンを持つブランドや、まだ広くは知られていないブランドなど、革新性や独創性にこだわったファッションを提案することが多い。そのセンスに共鳴する若者たちの支持を得て有名になった企業は多い。
前澤友作(まえざわ ゆうさく)社長
1975年、千葉県生まれ。高校卒業後、音楽活動を行うかたわら輸入CDの通信販売を開始。98年、スタートトゥデイを設立し、代表取締役社長に就任。2000年、オンライン販売に切り替え、洋服を扱うオンラインセレクトショップ運営に乗り出す
(写真:乾芳江)
スタートトゥデイもそんな企業の1つ。前澤友作社長が自分のセンスで選んだ洋服類を集めてインターネットで販売したところ、それを支持するユーザーが増えて事業が拡大したのである。
この成功の要因について、前澤社長は「重要なのはカッコよさへのこだわり。自分がカッコいいと思ったブランドの商品を提供したり、ウェブサイトを作ったりした。それを見たお客様にも、そのこだわりを気に入ってもらえた」と語る。
もちろん人によってファッションの好みには違いがある。そこで同社は、異なったテイストの商品を揃えたオンラインショップを次々に作っていった。1つの店舗で様々なデザインの商品を売るより、自分の好みがはっきりしているユーザーにはその方が商品を選びやすい。百貨店よりも、専門店を増やしていこうという考えだ。
このショップが増えたため、「ZOZOTOWN」というショッピングモールに集約。既存のセレクトショップにもオンラインショップを出してもらうようにしたことでモールの規模が大きくなり、売り上げや知名度のアップにも大きく貢献した。
現在、「ZOZOTOWN」には同社の直営が33ショップ、テナント形式が59ショップ出店している。2007年9月中間期の実績では、直営店舗の商品取扱高(販売価格ベース)は26億3137万円で、全体の売り上げの中の36.3%である。63.7%はテナント形式のショップの売り上げで、売り上げ高は46億2579万円となっている。
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