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ソニーのブルーレイ、13年目で勝利
東芝、情報戦に敗れHDDVD撤退

  • 酒井 耕一

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2008年2月28日(木)

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 東芝が「HDDVD製造から撤退する」という発表を受けて、1995年の大賀典雄・ソニー会長(当時)のインタビュー時の言動を思い出した。

 当時、大賀社長がインタビューで語った話題は、就任を発表したばかりだった出井伸之・新社長についてと、約2650億円もの営業権の償却をして経営不振と騒がれたソニーピクチャーズエンタテインメントの状況。そしてもう1つがDVDのレーザーについてだった。

 大賀氏はわざわざ青色レーザーを手に持って、壁に向かってそれを放射し「ソニーはもう開発しているんです」と誇らしげに語った。

 95年当時といえば、次世代DVD「ブルーレイ」どころか、まだDVD自体も発売前の状態。その時のレーザーは赤色だった。

 まだ赤色レーザーDVDでさえ発売もしていないのに、大賀社長がわざわざ青色レーザーを見せたのは、それだけソニーの技術優位性を強調したかったからだろう。

 確かに今日の製品とレーザーの色は違うものの、ソニーと東芝が対立していた構図は当時にも当てはまる。

 現在の「ブルーレイ」と「HDDVD」よりも一世代前の話しで、ソニーとフィリップスが独自規格の「MMCD」を提唱し、東芝や松下電器産業、パイオニアなどは別の規格である「SD」を押していた。

 両陣営に技術規格の違いは色々あったが、底流には、自ら開発した「CD」の延長と考えるソニーと、新たなディスクと考える東芝連合の差があったと思う。

 ビデオに代わる新型映像機器の規格が統一されるのかどうかは、大きな話題。結局は95年9月15日に規格統一で合意するのだが、それまでの各社による情報戦は激しかった。

 振り返ると、当時は数で勝る東芝、パイオニア、松下などの連合が情報戦を優位に進めていた。

 一例は、95年9月に日本経済新聞が報じた「ソニー側、苦境」の記事。これによると両陣営は規格統一を目指すものの、東芝陣営の力が強く、ソニーが外されそうな印象がある。統一するにしても、東芝陣営が主導権を持つということがにじんでいる。事実、この記事について、就任したばかりの出井社長は強い不快感を示した。

 その直後の9月15日、東芝連合は都内のホテルで、ソニー側と規格統一をするべきかどうかを最終的に決める会議を開いた。「午後には結論が出る」とのことで、ホテルには記者会見場も用意されたが、議は夜まで紛糾。結論を知りたいソニーの社員までが会場で待機していたほどだ。

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