観光大国、ニッポンへの道
星野リゾートが拓く地方活性化の新機軸
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2008年4月14日(月)
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「ザ・ターニングポイント 〜イノベーションの軌跡」は、テキスト記事と動画番組の組み合わせで多角的にお届けします。今回の番組は、星野佳路社長をはじめとするキーパーソンへのインタビューなどを通して、星野リゾートが進める国内観光の変革の過程に迫りました。ぜひご覧ください。
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日本の観光は今、大きな変革期を迎えている。
海外旅行を志向する日本人が増える一方、かつてにぎわいを見せた有名な観光地であっても、廃業したホテルが点在するなど、観光客の減少にはどめがかからず、頭を抱えるところが多い。
そこへ現れたのが、外国人観光客だ。海外から日本にやって来る旅行者の数は年間730万人(2006年)と近年増加の一途をたどる。そのうち7割が韓国や中国など、近隣諸国からの旅行者だ。
人気が高いのは、北海道のニセコや長野県の白馬といったスキー場。また、立山・黒部、十和田・奥入瀬、別府や湯布院など、地方の観光地も好評だ。
北海道ニセコにやって来るオーストラリアからの観光客が、パウダースノーの素晴らしさを改めて教えたように、今や、外国人観光客が日本の観光資源の豊かさと多様さに気づかせている。
この機を捉えたのが、星野リゾートだ。日本の温泉やスキー場の素晴らしさをアピールし、国内旅行者をはじめ、海外からの旅行者を積極的に受け入れようと、リゾートの再生というビジネスに乗り出した。
外資と提携して旅館再生に乗り出す
星野佳路(ほしの・よしはる)社長
1960年長野県生まれ。慶応義塾大学卒業後、86年米国コーネル大学ホテル経営大学院にて経営学修士号を取得。シティバンク勤務を経て91年、星野リゾートの前身である星野温泉社長に就任
(写真:宮嶋康彦)
星野リゾートは、1904年に軽井沢でリゾート開発を始めたのが原点だ。1914年に開業した星野温泉旅館は、与謝野晶子や内村鑑三ら多くの文化人の常宿としての伝統を誇っていた。現在の星野佳路社長は3代目に当たる。
リゾート再生事業は 2001年に運営を開始した山梨県の「リゾナーレ」が皮切りだ。リゾナーレは再生開始後3年目で黒字化を達成。その後、再生事業は2003年は福島県の「アルツ磐梯」、2004年には北海道の「アルファリゾート・トマム」と続き、これら2つのスキー場の経営再建にその手腕を振るった。
2005年から手がけるのが、各地の温泉旅館の再生事業だ。老舗の温泉旅館の中には、国内外の旅行者のニーズに追いつけず、経営難に陥っているところが多い。これを独自の手法で立て直すビジネスだ。
経営が苦しくなった旅館でも、魅力を十分備えたところはある。風情のある建物や地方ならではの食事、そして何より温泉だ。星野リゾートは、これらの魅力を最大限に引き出せば、個人客に魅力ある旅館として生まれ変わらせることができると考えた。
再生事業に当たっては、外資と手を組んだ。2005年、ゴールドマン・サックスグループと提携。再生に必要な資金をゴールドマン・サックスグループが提供し、星野リゾートは、旅館やホテルの運営部分だけを手がける。2008年3月までに、全国10カ所の温泉旅館が、この方法で再生を進めている。
そのうち、3月にリニューアルオープンしたばかりなのが、伊東温泉の温泉旅館「アンジン」だ。
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川嶋 諭(かわしま・さとし)

日経ビジネスオンライン前編集長
【番組キャスター】
梅宮 万紗子(うめみや・まさこ)

東京都生まれ。女優。NTTDoCoMo「ポケットボード」のCFで注目を浴びる。テレビドラマ「ニュースキャスター霞涼子」「最後の弁護人」、映画「恋に唄えば」などに出演。TV・映画・舞台と幅広く活動中
【番組ナレーター】
蒲田 健(がまだ・けん)

東京都生まれ。テレビ、CF、ラジオ、各種イベントのナレーター、DJとして活躍。サッカーファンの間では、ジェフユナイテッド市原・千葉のスタジアムDJとしてもおなじみ
イノベーションと呼べる新商品や新サービスは、決して簡単には生まれません。開発の過程で、企業や組織は様々な課題、問題に突き当たります。それらを解決し、乗り越えてこそ、イノベーションが成し遂げられるのです。本特集では、企業や組織におけるそうしたターニングポイントを取り上げ、裏側にどんな決断やドラマがあったのか、どのようにして問題を解決できたのかなどをお伝えします。
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