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“フラっと買い”でガッチリ成長

リサイクルショップのイメージを覆したトレジャー・ファクトリー

2008年4月21日(月)

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 トレジャー・ファクトリーは家電、服飾、雑貨、家具など幅広い商品を扱う総合リサイクルショップだ。東京都足立区や練馬区、埼玉県や千葉県など東京郊外に28店舗を展開する。

東京都練馬区の幹線通り沿いにある「トレジャー・ファクトリー 練馬店」。***m2の広い店内は服飾、スポーツ用品、家電、家具などの売り場に分かれている

東京都練馬区の幹線通り沿いにある「トレジャー・ファクトリー 練馬店」。1000m2の広い店内は服飾、スポーツ用品、家電、家具などの売り場に分かれている (写真:北山宏一、以下同)

 その1つ、東京都練馬区、関越自動車道の入口である練馬インターにほど近い練馬店。25台分の駐車場があり、2階建ての広い売り場面積を持つ。店内に入ると、商品は整然と並べられえ、値札にはメーカー名や機能が細かく記載されている。リサイクル店というよりむしろ、ドン・キホーテ7532などのディスカウントストアを思わせる。扱っている商品も比較的新しいものが多い。価格は新品の70%から半額程度。中には20万円もするフランスの高級服飾ブランド、エルメスの財布もある。

 リサイクルショップならではなのは、レジ脇にある買い取りカウンター。洋服やスポーツ用品、カメラなど必要なくなった様々な商品が持ち込まれる。週末ともなれば50件以上の持ち込みがあり、価格査定で1時間待ちになることもあるという。

野坂 英吾(のさか・えいご)社長

野坂 英吾(のさか・えいご)社長
1972年神奈川県生まれ。商社勤務の父親のもと、幼少時代をシンガポールで過ごす。日本大学文理学部、在学中にリサイクルショップの起業を志し、国内と米国・ロサンゼルスの50カ所以上のリサイクルショップを訪問し事業計画書をまとめる。1995年5月、大学卒業後トレジャー・ファクトリーを設立して社長に就任

 チェーン展開しているリサイクルショップは、自動車部品や書籍、パソコンなど商品分野を絞り込んでいるところが多い。トレジャー・ファクトリーのように生活用品全般を扱っているのは珍しい。

 トレジャー・ファクトリーの野坂英吾社長は「ここに来れば何か欲しいものがある。フラッと来てつい買ってしまう。『フラっと買い』と私たちは呼んでいるのですが、そんな店を目指しています」と品揃えを重視する理由を語る。野坂社長は1972年生まれの35歳。大学卒業直後の1995年5月にトレジャー・ファクトリーを起業した。

 野坂社長は「そのころのリサイクルショップは、どこも狭くて暗く、ごちゃごちゃしているところばかりだった」と当時を振り返る。顧客も骨董品マニアや低所得者などに限定されていた。トレジャー・ファクトリーはそうしたショップとは一線を画し、広くきれいな店舗で状態のいい商品を数多く展示することにこだわり、幅広い顧客層を呼び込むことに成功している。

 業績は順調に推移し、2008年2月期は売上高33億、経常利益2億1700万円に達した。2007年12月26日には東京証券取引所マザーズ市場に上場した。

ロサンゼルスのリサイクルショップに衝撃

 野坂社長が「社長になりたい」と思ったのは中学生のころだった。大学時代は複数大学の学生が集まって作った起業研究会に参加し、様々な起業家との触れ合いを通じて起業の思いを強くする。しかし何をすればいいのか分からない。

 そのとき出会ったのが起業家支援会社、アントレプレナーセンター(東京都・中央区)の福島正伸社長だった。悩んでいる野坂社長に対して「君が世の中にあったらいいなと思う事業を50個書き出してみなさい」と助言をする。そこまで真剣に考えれば、必ずやりたいことが見つかるだろうという思いだった。

 共同駐車場の運営、宴会のプロデュースなど様々なアイデアを書き出していく。しかし、野坂社長を魅了したのがリサイクルショップの運営だった。大学祭のバザーで不用品売買の必要性を感じたことや、量販店でのアルバイトでまだ使える商品が捨てられることにもったいなさを感じていたからだ。物を処分したい人とそれを欲しい人をうまく結びつけることができればビジネスになる。リサイクルで社会に貢献できるのも魅力だった。

コメント1件コメント/レビュー

 リユースと称して中古品を途上国に輸出するビジネスが日米欧で興隆しています。環境に加え、自由貿易を標榜するため誰も反対できません。これらの中古品が途上国でE-wasteになっているのです。中古品を輸出することを日本は世界に先駆けて禁止すべきです。(無理でしょうね)「まだ使えるのだから使って」と言うとき、使う人はリサイクルシステムの未整備な途上国ではなく「自国内」であるべきなのです。 その意味で、トレジャーファクトリーの野坂社長を全面的に支持します。リユース品の国内市場を大きくするには、安心して使える品質保証されたリユース品を日本国内普及させることです。同業のハードオフ、ブックオフなどを含めて優秀なリユース品を適正に修理、整備して国内で販売するビジネスがますます発展することを祈ります。野坂社長頑張ってください。(2008/04/21)

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「“フラっと買い”でガッチリ成長」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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 リユースと称して中古品を途上国に輸出するビジネスが日米欧で興隆しています。環境に加え、自由貿易を標榜するため誰も反対できません。これらの中古品が途上国でE-wasteになっているのです。中古品を輸出することを日本は世界に先駆けて禁止すべきです。(無理でしょうね)「まだ使えるのだから使って」と言うとき、使う人はリサイクルシステムの未整備な途上国ではなく「自国内」であるべきなのです。 その意味で、トレジャーファクトリーの野坂社長を全面的に支持します。リユース品の国内市場を大きくするには、安心して使える品質保証されたリユース品を日本国内普及させることです。同業のハードオフ、ブックオフなどを含めて優秀なリユース品を適正に修理、整備して国内で販売するビジネスがますます発展することを祈ります。野坂社長頑張ってください。(2008/04/21)

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