始動!ベトナムのヤクルトレディ
本誌特集「世界で稼ぐ『和魂商才』」連動動画リポート
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2008年4月21日(月)
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少子高齢化に伴い、日本の消費市場は長期低迷の時代を迎える。持続的成長のカギは外需。製造業による輸出への期待は大きい。
だが、世界で稼ぐ日本の強みはモノ作りだけなのだろうか。
ここにきて、日本で生まれたマーケティング力を駆使して、海外市場の攻略に乗り出す企業が続々と出てきている。「特殊な日本市場の販売手法は海外で通用しない」。それは俗説に過ぎない。
現地ではどのような取り組みが行われているのか。日経ビジネス4月21日号特集記事で取り上げた台湾の有力財閥、統一企業グループが阪急百貨店と提携して運営する「統一阪急百貨」、日本で培った宅配モデルをベトナムに展開しようと活動しているヤクルト本社について、現地の模様を一部、動画でお届けする。
阪急百貨店 繊細でエレガント 売れる日本流「気配り」
台湾の統一阪急百貨店
まず動画を見てほしい。この光景を見たら、ここは台湾ではなく、日本だと錯覚してしまうに違いない。日本の阪急百貨店に行ったことがある人なら、ここはまさに国内店舗の1つだと思うだろう。
実は台湾第2の都市、高雄に開店した統一阪急百貨の正面玄関での光景だ。台湾の有力財閥、統一企業グループが2007年5月に阪急百貨店と提携した。早くも台湾の若い女性に人気を集めている。
午前11時。案内係の若い女性が正面玄関に並ぶ。右手をおなかの辺りにあて、右手の甲を左手で押さえている。そして一礼。「親愛的来賓早安・・・(ご来店の皆様おはようございます。開店のお時間でございます)」。
この一言で開店を待ちわびていた来店客を迎え入れる。オープニングには宝塚歌劇団のテーマソングの1つ「すみれの花咲く頃」が館内に流れる。日本にある阪急百貨店の開店風景と変わらない。
開店の準備に追われる午前10時半ごろ。各売り場の責任者が販売員を集めて朝礼を行う。前日の営業成績、今日の販売目標、売れ筋商品の確認などを説明。現場への情報共有を図る。これも日本の百貨店では必ず実施する業務の1つだ。各売り場でも開店時には販売員が通路に並び、案内嬢と同じように手を前に組んで来店客に一礼する。
阪急百貨店は、台湾進出に当たって、統一企業グループに百貨店運営のノウハウを全面的に開示した。一例が、販売員が携帯するポケットサイズの冊子。顧客に対してのお辞儀の姿勢や角度、「いらっしゃいませ」「しばらくおまちくださいませ」「ありがとうございました」などの接客用語、商品の包み方などの販売員としての基本動作はいつでも確認ができる。
これは阪急百貨店出身の山中真矢店長が日本で使っている冊子を基に作成した。この基本動作が徹底しているからこそ、統一阪急百貨が日本の阪急百貨店に重ねて見ても違和感がないのだ。
「日本の会社は繊細でエレガント。学校で例えるなら台湾企業のレベルは中学、高校といったところでしょうが、日本は大学です」と、統一企業グループの林蒼生総裁は惚れ込む。
また、ブランド導入も阪急百貨店が主導した。ディオール、アナスイ、シャネル、コーチなど欧米ブランドショップから日本の資生堂、ジュンコシマダなどを導入した。1階に化粧品や著名ブランド、ハンドバッグなどの雑貨類、2階はファッション性の高い衣料品などを揃えた。「日本の百貨店が醸し出している館の雰囲気を持ち込んだ」(山中店長)。
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