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フォーチュン500が集まる理由(下)

トヨタ以外の日本企業も、成功のチャンスあり

2008年5月15日(木)

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ロビー・ウェイス氏

NASCARインターナショナルのロビー・ウェイス・マネージングディレクター(最高経営責任者)

 有名企業が次々とスポンサーに名乗りを上げるNASCAR。前回に続き、「NASCARインターナショナル」のマネージングディレクター(最高経営責任者)、ロビー・ウェイス氏にその秘密を聞きます。今回はその国際戦略に迫ります。果たして日本は、彼らの目にどう映っているのでしょうか。

 ── NASCARが海外マーケットを意識するようになったのはいつ頃ですか。

 ウェイス きっかけは、2001年にリーグが全国放送の放映権を独占的に交渉するようになったことです。それまでは、各レース場がそれぞれの全国放送のテレビ放映権も販売していたので、海外には全く目が向いていなかったのです。そのため、2001年までは米国外での露出は極めて限定されていました。

 ほかの米国プロスポーツの中には、1980年代初期から海外進出を進めているところもありますが、NASCARの国際戦略はまさにスタートしたばかりだと言えます。だからといって、焦ってはいませんよ。2年とか3年という短いスパンで成果を出そうとは考えていません。我々は、10年後を見据えた長期的な視野に立って、国際戦略を再構築していこうと考えています。

国際市場を評価するための3つの軸

 ── どのような市場への進出を検討していますか。

 ウェイス 当然、海外進出の前には、その国のマーケットを評価しなければなりません。結論から言うと、現在、可能性があるマーケットとして15カ国が挙げられます。日本もそのうちの1つで、非常に有望なマーケットだと考えています。

 ── 各国のマーケットを評価する基準があるのですか。

 ウェイス 評価の軸は3つあります。第1に、その国の人口ですね。5000万人を1つの目安に考えています。

 第2に、モータースポーツの文化が既にあって、それに対する理解が深く、歴史もあるような国ですね。たとえ人口が多くても、モータースポーツへの理解度が低ければ、ビジネスとして成功する可能性は低いでしょう。

 第3に、米国文化を受け入れる土壌があるかどうか、ということですね。例えば、ハリウッド映画が頻繁に公開されているような国は、こうした点をクリアしている可能性が高いと言えるでしょう。

 ── この3つの基準を満たす国は。

 ウェイス 既にNASCARが進出しているメキシコ、カナダに加えて、日本、ブラジル、英国、ドイツの6カ国です。これらは、3つの基準をすべてクリアしており、我々は「ティア1(第1層)マーケット」と位置づけています。

 面白いのは、この6カ国は自動車産業が非常に発達しているんです。恐らく、自動車を製造してきたことで、クルマへの情熱を育んできたのではないでしょうか。4つ目の評価基準として付け加えてもいいくらいです。

 もちろん、ほかにも有望なマーケットはあります。例えば、オーストラリアなどは、人口が2000万人ほどですが、既にモータースポーツが盛んで、米国文化に対する受容性も高いです。我々は、こうした国々を、「ティア2(第2層)マーケット」と位置づけています。

米国流を押しつけない

 ── 最近、中国を視察されたようですが。

 ウェイス 中国も大きな潜在力を持ったマーケットだと見ています。今まさに、人々の暮らしに自動車が入ってきています。日本の家庭でも、自動車が入ったことで生活様式が大きく変わりました。それと同じ変化が、中国でも起ころうとしています。自動車産業の勃興とともに、自動車の製造や販売、サービス、修理などの分野で多くの雇用が発生しています。

 こうした状況は、将来モータースポーツファンが育まれる土壌になります。今すぐに事業化できるマーケットとは言えないかもしれませんが、「ティア1マーケット」の中には高齢化が進展して人口が減少に転じている国もあります。そうした点も考慮して、長期的な視野で国際戦略を描いた場合、中国は有望なマーケットと評価できるでしょう。

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「フォーチュン500が集まる理由(下)」の著者

鈴木 友也

鈴木 友也(すずき・ともや)

トランスインサイト代表

ニューヨークに拠点を置くスポーツマーケティング会社、「トランスインサイト」代表。一橋大学法学部卒、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)出身。スポーツ経営学修士。中央大学非常勤講師

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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