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生理用ナプキンに新しい流れ
「布ナプキン」が売り上げ伸ばす

  • 金丸 裕子

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2008年5月15日(木)

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 長年、何の疑問も持たずに使い捨ての生理用紙ナプキンのお世話になってきた。日本の生理用紙ナプキン第1号、「アンネナプキン」の誕生が1961年。それ以前、女性が経血を処理する時は、脱脂綿を布に包んで使うのが主流だったそうだ。その使い心地は「アンネナプキン」とは格段の差があったという。

 特に筆者の世代では、それが必要な年齢になった時にはごく当たり前に存在していた紙ナプキン。いまや世界一の品質と言われるほど進化した日本の生理用品の便利さを、私たちは享受してきたと言えるだろう。そしてまさかこの時代になって、使い捨て以外の、洗って繰り返し使える布ナプキンが普及するとは想像もしていなかった。

 ところが最近、布製の生理用ナプキンがインターネットショップや通信販売を通じて広がりを見せている。注目される理由の1つは、エコロジーの観点である。紙ナプキンは利便性はあるが、反面、使い捨てのためゴミになる。ゴミとして償却する場合、地球温暖化の一因にもなりかねない。

 いったい、どれだけの紙ナプキンがゴミになるのだろうか?厚生労働省薬事工業生産動態統計によれば、2003年度の生理用ナプキンの生産量は約80億枚だ。別の見方をすれば、私たちが生理中に紙ナプキンを1日5枚ずつ、毎月5日間、40年間使用し続けたとすると、1人の女性が生涯で使うのが1万2000枚。これだけの紙ナプキンをゴミとして排出することになる。

布ナプキンの特徴は?

 最近目立って増えてきた布ナプキンの製造会社、販売店に話を聞いてみた。

 「ゴミを出さない心地良い暮らしがしたい」との理由で、1998年から布ナプキンの製造販売に取り組むのは、有機野菜の宅配サービスを行う「くらしを耕す会(愛知県名古屋市)」だ。

 布は普通塩素漂白した後に染色するが、同社の布ナプキンは、生地を織るメーカーが「生機(きばた)」と呼ぶ無漂白・無蛍光の100パーセント綿素材を使っているのが特徴だ。また、両面起毛のフランネルで柔らかい。

布ナプキン「白うさぎ」Sサイズ。2つ折にして使う

布ナプキン「白うさぎ」Sサイズ。2つ折にして使う

 布ナプキンは、長方形の布を2つ折りや3つ折、4つ折りにたたんで使うタイプで、2つ折りにするSサイズは1枚340円、4つ折りにするLサイズだと440円。1つ270円のパッドと一緒に使う。この布ナプキンは「白うさぎ」というブランドで卸売りもしており、様々なネットショップで扱っている。

 くらしを耕す会の瀬間俊子代表は、こう語る。「有機農産物と同様布ナプキンも、機織りから縫製まで愛知県内の地元の工場で製造しています。現場に立ち会い、目配りしながら、製造される品を消費者に届けるためです。今年からは無漂白・無蛍光に加え、起毛前の合成洗剤による洗浄過程もなくしました。今まで以上に安心して使ってもらうことができ、製造過程での環境への負担も減らしています」。瀬間さんによれば、「ここ数年20~30代の利用者が増えて、布ナプキン売り上げは右肩上がり」とのことだ。

 布ナプキン「白うさぎ」は、『ひろがれひろがれエコ・ナプキン』著者で、普及活動をする角張光子さんとのコラボレーションで作られた。「角張さんは、布ナプキンを手作りする方法や使い方を伝えています。私たちは安心できる布ナプキンを低価格で提供することで、女性の暮らしに役立ちたいと考えます。布ナプキンが、自分や生活を見つめ直すきっかけになってくれたら」(瀬間さん)

らでぃっしゅぼーやの布ナプキン「Be*cloth」

らでぃっしゅぼーやの布ナプキン「Be*cloth」

 全国規模で有機・低農薬野菜と無添加食品の宅配を展開する「らでぃっしゅぼーや(東京都港区)」も今年1月から、化学処理をせず無漂白・無着色の布ナプキン「Be*cloth」の販売を始めた。低ホルムアルデヒドであり、法律の基準は75ppm(ppmは100万分の1)以下(大人用の下着の場合)だが、20ppm以下という検査結果を出している。

 商品企画を担当した事業本部の松井光喜さんは、「繊維の染色加工などに使われるホルムアルデヒドは、アレルギー感染を起こしやすい物質として知られています。「Be*cloth」なら、母乳育児中の人や化学物質が気になる人でも安心して利用できます」と話す。製品ラインアップは、夜用1点、昼用3点、布ナプキンライナー2点の計6点で、価格は787~1890円。らでぃっしゅぼーや会員向け通販カタログのみの販売だが、初回から3144枚という注文を受け、好スタートを切った。

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