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嘉田由紀子・滋賀県知事に聞く

日本の強み“倹約の文化”をアピールせよ
自治体が独自に先行することも必要

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2008年6月2日(月)

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2008年7月7日、北海道洞爺湖町で主要国首脳会議「洞爺湖サミット」が開催される。1997年採択の「京都議定書」の第1約束期間(2008~2012年)終了後の温暖化防止についての国際枠組みが主要テーマになり、「ポスト京都」とも呼ばれる。日本はサミット議長国として、どのようなメッセージを発すべきか。日経エコロジー記者が、滋賀県知事の嘉田由紀子さんにお聞きした。

―― これまでのところ、2013年以降の温暖化対策の国際的な枠組み(「ポスト京都」)では、日本はEU(欧州連合)の外交攻勢に押されています。洞爺湖サミットでは、日本はどのように臨めばいいのでしょうか?

滋賀県知事の嘉田由紀子さん

滋賀県知事の嘉田由紀子さん(写真:山田 愼二)

 CO2(二酸化炭素)の削減目標の設定などではEUが先行していますが、日本が過去に積み上げてきた暮らしの中の使いまわし(省エネ)の仕組みは、欧米にはない進んだものです。この点に関し、日本人はもっと自信を持ち、積極的にアピールすべきだと思います。

 日本は、狭いところで生活を成り立たせてきた高密度の社会です。緻密に細かく工夫して、徹底的に物を使い回す「もったいない」精神や倹約の思想が生きていて、技術にも生かされている。自動車や家電製品の省エネ技術でも、世界で最も進んでいます。CO2を2050年に半減する目標は、それはそれで必要ですが、洞爺湖サミットではそれにプラスして日本の環境に関する文化的先進性を主張し、世界に生かす道を探るべきです。

―― 排出量取引など、温暖化対策の制度面で日本は欧州に遅れていると言われます。

 環境問題は、技術と制度によって解決するとよく言われます。しかし、私はこれらに加え、「心」が大事だと思っています。30年前に赤潮まで発生した琵琶湖の水質が改善されたのは、周りに住まう人びとに「湖国の誇りである琵琶湖がおかしい、なんとかしなくては」という「気持ち」や「心」があったからです。日本人は昔から、自然に解け込んで生きてきました。『源氏物語』には、生き物がいっぱい出てきます。私たちは古来から、自然に対する繊細な感覚を養ってきました。

 いま、琵琶湖博物館で「ファーブル展」を開催しています。日本では多くの子どもたちがファーブルの『昆虫記』に熱中し、幼い頃からアリやダンゴムシを追いかけて育つのが当たり前でした。

 でも実は、ファーブルの生まれたフランスでは彼のことはそれほど知られていません。米国や欧州では、虫かごや虫網を持って歩いている子はほとんど見かけないのです。自然に近い暮らしぶりは、日本人の大事な文化です。こうした感性は、『ポケモン』などのアニメのストーリーの中でも生かされていて、それが全世界で評価されています。日本人は、環境問題の解決に必要な「心」をもともと備えているのです。

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