「ザ・ターニングポイント」

「あうんの呼吸」をやめて組織を強くする

読者アンケートから見えた異文化コミュニケーションの“戸惑い”

バックナンバー

2008年6月9日(月)

1/4ページ

印刷ページ

 今回の番組では、IBMビジネス コンサルティング サービスでグローバル人材の育成や活用に関するコンサルティングを数多く手がける、マネージング コンサルタントの齋藤佐保里氏をスタジオに招き、今なぜ企業にグローバルな人材の活用が求められているかについて伺いました。また、読者の皆様にご協力いただいたアンケートの結果の分析も行っています。ぜひご覧ください。

動画再生

※上記でご覧になれない方、またはOSがMACの方はこちらから
(システム条件がWindows XP Service Pack 2 or Vista以降で、Quicktime7.2が必要です。MACの方は、Mac OS X v10.3.9とv10.4.9以降。必要に応じてインストールをお願いします。
Quicktime:windowsMac)
※iTunesの登録はこちらから
また、Windows VistaのInternet Explorer7でご覧になれない方は「スタート」⇒「コントロールパネル」⇒「プログラム」⇒「規定のプログラム」⇒「プログラムのアクセスとコンピュータの規定の設定」⇒「カスタム」⇒「規定のメディアプレイヤーを選択してください」で「Windows Media Player」を設定してください。

 前回は、経済のグローバル化によって、人材のグローバル化が日本企業に求められるようになった背景について述べた。

 では、実際に人材のグローバル化は各企業でどれくらい進んでいるのだろうか。また、多国籍な人材が一緒に働くことで、どのような課題や問題点、あるいは利点が生まれているのだろうか。日経ビジネス オンライン編集部では、読者にアンケートを実施。現場の声を聞いてみた。

 アンケートは2008年4月、日経ビジネス オンライン上で質問に答えてもらう形で行った。合計で704人の読者の方々から回答をいただいた。

 その結果からは、多国籍の人材が一つの組織の中で働くことで生じる様々な課題が浮き彫りになった反面、課題や問題を乗り越えて得られるメリットがいかに大きいかも見えてきた。以下でその内容を詳しく見ていく。

「あうんの呼吸」が通じずに齟齬が

 アンケートの結果、回答者のうち85%が職場で外国人と一緒に働いたことがあると答えた。このうち、意思の疎通に問題があったかどうか聞いてみたところ、「ある」と答えたのは71%に上った(回答者数は599人)。

Q1
Q2

 その理由を尋ねたところ「言語の違い」と答えた人が30%だったのに対して、「価値感の違い」と答えた人が半数以上の54%に上った(回答者数は450人)。これに「文化や宗教などの違い」を加えると、66%の人が言語よりも価値感や文化的背景などの相違が、コミュニケーションを妨げる要因になると感じているという結果となった。

Q3

 上司と部下、そして同僚など、組織の構成員がお互いに円滑で正確なコミュニケーションができなければ、仕事が滞ったり、間違った結果を招いたりすることになりかねない。確かに、母国語以外の言語で会話をする場合には誤解が生じることもあるだろう。しかし、アンケートを見ると意思の疎通を妨げているのは、必ずしも言語の違いだけではない。現場ではどのような齟齬が生まれているのだろうか。

 アンケートでは、外国人と一緒に働くうえで感じた問題点や課題などを自由に書いてもらった(文意は変えないようにして、編集部で表記や表現を直した部分がある)。

 目だったのは、「あうんの呼吸が通じない」という声だ。一つの仕事に取り組む際、お互いの微妙な気持ちや思いに常に気を配り、たとえ言葉や文書で明確にしないことであっても、必要に応じて自分の仕事として取り組む。そんな“日本流”とも言える方法が通用せずに戸惑う声だ。

ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。



関連記事

Keyword(クリックするとそのキーワードで記事検索をします)

Feedback

  • コメントする
  • 皆様の評価を見る
この記事を…
内容は…
コメント2 件(コメントを読む)
トラックバック
著者プロフィール

【番組キャスター】
梅宮 万紗子(うめみや・まさこ)

梅宮 万紗子

東京都生まれ。女優。NTTDoCoMo「ポケットボード」のCFで注目を浴びる。テレビドラマ「ニュースキャスター霞涼子」「最後の弁護人」、映画「恋に唄えば」などに出演。TV・映画・舞台と幅広く活動中

【番組ナレーター】
蒲田 健(がまだ・けん)

蒲田 健

東京都生まれ。テレビ、CF、ラジオ、各種イベントのナレーター、DJとして活躍。サッカーファンの間では、ジェフユナイテッド市原・千葉のスタジアムDJとしてもおなじみ

廣松 隆志(ひろまつ・たかし)

廣松 隆志日経ビジネスオンライン編集長



このコラムについて

ザ・ターニングポイント

 イノベーションと呼べる新商品や新サービスは、決して簡単には生まれません。開発の過程で、企業や組織は様々な課題、問題に突き当たります。それらを解決し、乗り越えてこそ、イノベーションが成し遂げられるのです。本特集では、企業や組織におけるそうしたターニングポイントを取り上げ、裏側にどんな決断やドラマがあったのか、どのようにして問題を解決できたのかなどをお伝えします。

⇒特集「ザ・ターニングポイント

⇒特集「イノベーションで切り拓く新市場

⇒ 記事一覧

記事を探す

読みましたか〜読者注目の記事

  • いま、歩き出す未来への道 復興ニッポン