今回の番組では、IBMビジネス コンサルティング サービスでグローバル人材の育成や活用に関するコンサルティングを数多く手がける、マネージング コンサルタントの齋藤佐保里氏をスタジオに招き、今なぜ企業にグローバルな人材の活用が求められているかについて伺いました。また、読者の皆様にご協力いただいたアンケートの結果の分析も行っています。ぜひご覧ください。

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前回は、経済のグローバル化によって、人材のグローバル化が日本企業に求められるようになった背景について述べた。
では、実際に人材のグローバル化は各企業でどれくらい進んでいるのだろうか。また、多国籍な人材が一緒に働くことで、どのような課題や問題点、あるいは利点が生まれているのだろうか。日経ビジネス オンライン編集部では、読者にアンケートを実施。現場の声を聞いてみた。
アンケートは2008年4月、日経ビジネス オンライン上で質問に答えてもらう形で行った。合計で704人の読者の方々から回答をいただいた。
その結果からは、多国籍の人材が一つの組織の中で働くことで生じる様々な課題が浮き彫りになった反面、課題や問題を乗り越えて得られるメリットがいかに大きいかも見えてきた。以下でその内容を詳しく見ていく。
「あうんの呼吸」が通じずに齟齬が
アンケートの結果、回答者のうち85%が職場で外国人と一緒に働いたことがあると答えた。このうち、意思の疎通に問題があったかどうか聞いてみたところ、「ある」と答えたのは71%に上った(回答者数は599人)。
その理由を尋ねたところ「言語の違い」と答えた人が30%だったのに対して、「価値感の違い」と答えた人が半数以上の54%に上った(回答者数は450人)。これに「文化や宗教などの違い」を加えると、66%の人が言語よりも価値感や文化的背景などの相違が、コミュニケーションを妨げる要因になると感じているという結果となった。
上司と部下、そして同僚など、組織の構成員がお互いに円滑で正確なコミュニケーションができなければ、仕事が滞ったり、間違った結果を招いたりすることになりかねない。確かに、母国語以外の言語で会話をする場合には誤解が生じることもあるだろう。しかし、アンケートを見ると意思の疎通を妨げているのは、必ずしも言語の違いだけではない。現場ではどのような齟齬が生まれているのだろうか。
アンケートでは、外国人と一緒に働くうえで感じた問題点や課題などを自由に書いてもらった(文意は変えないようにして、編集部で表記や表現を直した部分がある)。
目だったのは、「あうんの呼吸が通じない」という声だ。一つの仕事に取り組む際、お互いの微妙な気持ちや思いに常に気を配り、たとえ言葉や文書で明確にしないことであっても、必要に応じて自分の仕事として取り組む。そんな“日本流”とも言える方法が通用せずに戸惑う声だ。
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日経ビジネスオンライン編集長

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