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オバマ人気に、物から心にシフトする米国民

  • 神谷 秀樹

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2008年7月7日(月)

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 民主党の大統領候補がバラク・オバマ氏に決まった。現状の世論調査では、オバマ氏は共和党大統領候補のジョン・マケイン氏をリードしているので(ギャラップの調査で48%対42%)、彼が次期大統領に選ばれる可能性はかなり高い。

 オバマ氏が国民に訴えているのは「チェンジ」である。ワシントンの今までの仕事の仕方、考え方を「変える」ということである。それではなぜ「チェンジ」、しかも「今すぐにしなければ」とオバマ氏は強調するのだろうか。私なりの考えを示したい。

金融機関の傲慢と強欲の結末

 まず米国はもの作りをできなくなって久しい。米国のGDP(国内総生産)の70%は個人消費が占める。個人の大きな買い物品目である住宅、自動車、家電という3つの主産業について考えてみよう。

 住宅は値下がりが止まらないうえに、既に1年分以上の在庫が溜まっている。カリフォルニアの新興住宅地の中には、ほとんどの家が担保流れになり、住民がいなくなり、芝生が枯れ、プールに溜まった水にボウフラがわき、ゴーストタウンになったようなところもある。

 ゼネラル・モーターズフォード・モータークライスラーの3大自動車会社は自動車の全米年間販売台数が1700万台から1500万台程度に落ちているうえ、外国メーカーに押され、いつチャプター11(会社更正法)を申請しても誰も驚かない状況だ。家電が日本や韓国メーカーにシェアを取られて久しいが、とうとうGE(ゼネラル・エレクトリック)が家電部門を売りに出している。

 こうしてもの作りで生きていけなくなった米国は金融で生きていこうとした。バブルの崩壊前には、わずか5~10%の人口が就業する金融部門が、米国企業収益の30%を上げるようになった。現在この部門が深刻なカオスを迎えている。

 しかもこのカオスを迎えたのは、「己の傲慢と強欲の結末」と言うことに躊躇しないのは私だけではないだろう。いや大半の米国庶民が、そのように言うだろう。

 海外の金融機関にも憧れの目で見られた投資銀行業務も、いまやソロモン・ブラザーズ、ファースト・ボストン、キダー・ピーボディー、シェアソン・ローブ・ローズ、ベアー・スターンズ、ドレクセル・バーナムなどの名前は消滅してしまった。

 残っている大手はゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー(同社はディーン・ウイッター・デスカバーに買収された)、メリル・リンチと、かろうじて生き延びているリーマン・ブラザースに過ぎない。

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