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“ハイテク・ゴールドラッシュ”太平洋の深海底メタル資源を追え

  • 谷口 正次

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2008年6月24日(火)

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 世界各地の陸域では、生き返ったオールドエコノミーの恐竜とを言われる国際鉱物資源メジャーたちと、彼らに喰らいつく巨龍、中国がいま資源争奪戦を展開している。そのさなか、いまパプアニューギニア、ニュージーランド、フィジー、トンガといった南太平洋諸国の排他的経済水域の大陸棚においてゴールドラッシュが起きている。

 高品位の金・銅・鉛・亜鉛・銀・ニッケル・コバルト・白金その他レアメタル・レアアースなど深海底に眠る豊かなメタル資源開発を狙っているわけだ。そして欧米系の探鉱会社にメジャーたちも参加して多額の資金が投じられている。

 最近特にその活動が活発なベンチャー企業が、ノーチラス・ミネラル(Nautilus Minerals Inc.)とそのライバル会社、ネプチューン・ミネラル(Neptune Minerals Plc.)で、最新鋭の調査船に深海底ボーリングマシンその他各種探査機器を搭載してハイテクを駆使して探鉱を行っている。

 1970年代から国際的に調査が進められてきた結果、確認された海底資源は3種類あることが分かっている。マンガン団塊、コバルト・リッチ・クラスト、そして海底熱水鉱床である。

 マンガン団塊は、直径1~15センチの球状をしたいろいろな金属の塊で、4000~6000メートルという深海底の平坦な所に多量に分布している。世界中で発見されているが、特にハワイ南東沖のものはマンガンと鉄のほかにニッケル・銅・コバルトの含有量が高いため注目されている。

 賦存量は陸上の資源に比べて数倍にもなる。その成因は、海水中に溶けている金属が岩石の破片やサメの歯の化石を核として地質学的長年月をかけて同心円状に沈着したと考えられている。蛇足ながら「団塊の世代」という言葉は、作家で元経済企画庁長官の堺屋太一氏がマンガン団塊の分布しているありさまから比喩として使ったとのこと。

 コバルト・リッチ・クラストは、マンガンと鉄のほかにニッケル、コバルトなどの酸化物が海底の岩盤に数センチ~十数センチの厚さで皮状に付着しているもので、水深800~2400メートルにある海山の尾根や斜面を覆っている。中・西部太平洋の熱帯海域や日本近海に多く発見されている。とくにコバルトの含有量が高いのでその名がついている。やはり海水中の金属が沈殿固着したものとされている。

 海底熱水鉱床は、前の2つと成因を異にする。海底から噴出する熱水から金属成分が塊状の硫化物として沈殿してできたもので、その噴出口には金属が沈殿して煙突状になっていることからチムニーと呼ばれている。水深は数百~3000メートル程度で海底火山の活動が活発な海域にある。

 わが国では沖縄本島沖で発見され、銅、鉛、亜鉛、金、銀とともにガリウム、ゲルマニウムなどレアメタルも含んでいる。(以上3種類の資源については、深海資源開パンフレット「新海洋時代」による)

 さて、中国がエンジンになっている膨大なメタル需要とスカイロケッティングと表現されるような価格高騰そして陸域資源の枯渇懸念と新規開発の不安定要因の増大に対して、ノーチラスとネプチューンがいち早く開発を狙って動き出したわけである。

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