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あなたの会社で、金の卵を踏みつぶしているのは誰ですか?

  • 菅原 泰男

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2008年7月25日(金)

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 会社の中の金の卵をしっかり孵化させ、金の鳥に育てるのも、足で踏みつぶしてダメにしてしまうのもマネジメント次第です。今回は、組織パフォーマンスを向上させるために最も大切となる上司と部下の関係の基本原則を、これまで繰り返し説明してきた人財マトリックスを使って解説します。

 弊社ではこの考えに基づいた組織コンサルティングの結果、数多くの企業でパフォーマンスの向上を実現させています。

 例えば、部門長を変更して、半年で30%、年間50%売り上げアップした例や、新規プロジェクトリーダーに若手を抜擢し、会社の第2の収益ビジネスに成長させた例があります。さらに、赤字企業やM&Aした企業のマネジメントを全体的に見直したところ、業績がV字回復した会社もあります。

 以上はほんの一例ですが、企業は教育やOJT(職場内訓練)より、マネジメントで組織パフォーマンスが向上するケースが多いのです。

 それではまず、このマネジメントの基本原則を理解するために、各タイプの根本に流れている意識ベースの説明をしておきます。

タイプ別意識の本音

まず、この意識ベースをしっかり把握してください。

本音A IV型はII型を意識→最もよくある典型的他責パターン

 IV型は同じ全力疾走タイプのII型を意識します。「一生懸命やっているのに、あの人は結果が出て、なぜ俺は結果が出ないんだ?」と思っています。

このタイプの人に「なぜ、結果が出ないんですか?」と理由を聞いてみると、「自分が担当しているマーケットや顧客、また自社の商品やサービスが悪いからだ」と、すべて他人の責任にするようなことばかりを言います。残念ながらこのままでは、いくら頑張っても結果は変わりません。

本音B III型はI型を意識→お気楽な自己過信パターン

 III型は全力疾走タイプのII型やIV型を見下しているため、一見、自分と似た最短距離思考のI型を意識します。I型のなんとしてでも結果を出す凄さを見て、自分にはそこまではできないことを薄々自覚していますが、「本気を出せば、俺だってできる」と自己過信しています。もちろん、実際に自分が行動する気にはなかなかなりませんし、本気になったとしても、長続きしないのが特徴です。

本音C II型はI型を意識→企業が注目しなければいけない重要パターン

 II型は結果を出すI型に対し、人前では無関心を装っていますが、心の底ではかなり意識しています。「あいつはいつも楽をしているのに、なぜ結果を出しているんだろう? でも理由を本人には聞きたくない」といった、嫉妬心とライバル心を持っています。

 I型が上司や先輩ならまだいいのですが、部下や後輩となると、プライドが邪魔をして、さらにこの傾向が顕著になります。II型からI型へ変わることが大変難しいのは、自分自身の中に、I型との間に厚い壁を作っているからです。

 企業は、高度成長の時代から、「裸足の美学」を良しとしてボスマネジメントを続けてきたため、本物のビジネスリーダーが育成されてきませんでした。その結果、日本の変革は遅れてしまいました。その最大の原因が、このII型→I型への壁です。II型がI型へと変われるかどうかは、まず自分が作ってしまっている厚い壁を認識し、そのうえで自己否定・過去否定して、自分の持つ成功体験や思考の枠を打ち破れるかどうかにかかっています。

本音D I型はI型を意識→新しいことが生まれやすい価値創造パターン

 I型は社内外の同じI型を意識します。もともと希少な存在のため、部門やプロジェクト、また会社を超えてでもI型にコンタクトします。また、オーナーやトップの懐に入るのも上手です。その結果、様々な分野での人脈を構築し、ビジネスチャンスを生み出します。

コメント12件コメント/レビュー

アウトプットが出るかどうかは本人の資質だけではなく、環境や担当業務にも影響されるものなので、タイプ分けに用いるのには違和感がある。パターン2、4で部下になった1型は3型になるのでは?3型が上司になった場合、部下がアウトプットを出せば上司も1型となるのでは?(2008/07/29)

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いただいたコメント

アウトプットが出るかどうかは本人の資質だけではなく、環境や担当業務にも影響されるものなので、タイプ分けに用いるのには違和感がある。パターン2、4で部下になった1型は3型になるのでは?3型が上司になった場合、部下がアウトプットを出せば上司も1型となるのでは?(2008/07/29)

私も部下をマネジメントする立場ですが、今までのやり方に対する疑問が払拭された気がします。自分の単純な考え方に基いた、いうなれば?型的なマネジメントのばかりをしてきたなと感じてます。明日から、この内容を参考にさせて頂き、自分の仕事に対する姿勢やマネジメントに役立てていこうと思います。(2008/07/27)

他にもマトリックスやタイプ別に人材を解説したものは沢山あるが、このコラムのように一貫性を持ち、実際のビジネスやマネジメント、育成方法などまでを明確に定義してあるものは初めてだ。毎回、シンプルに解説してあるが、内容は非常にレベルが高く、自分を振り返る良いきっかけになった。(2008/07/27)

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