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「トイレの水を使いたい放題」の日本人に告ぐ

“ゴミとつき合って40年”のデザイナーが語る

  • 奈良 貴子

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2008年8月7日(木)

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アートディレクター、グラフィックデザイナーの青葉益輝さん(

アートディレクター、グラフィックデザイナーの青葉益輝さん(写真:山田 愼二)

『心に「エコ」の木を植えよう』(求龍堂)

『心に「エコ」の木を植えよう』(求龍堂)

 「Peace&Eco」をテーマにした作品で国際的に知られるアートディレクター、グラフィックデザイナーの青葉益輝(あおば・ますてる)さんが、6月末に初エッセイ『心に「エコ」の木を植えよう』(求龍堂)を上梓した。

 本の表紙には、青葉さんの作品が載っている。トイレットペーパーの先端が緑の葉っぱになったイラストに、「LOVE ME LITTLE LOVE ME LONG」のキャッチコピー。よく目にする「紙を大切に使いましょう」という張り紙にはもはや何も感じないが、青葉さんのこの作品には心が動いた。メッセージがすっと心に入ってくる。

 声高に主張するのではなく、「LOVE ME LITTLE~」の雰囲気そのままに、語り口調は優しくユーモラス。水や電気の使い方、買い物の仕方、トイレの使い方、ゴミや食料廃棄の問題、さらに健康、幸せな暮らしまで、デザイナーならではの発想力で、どうすれば今の生活を変えていくことができるのかのヒントを満載している。

 エッセイ発行を機に、青葉さんが40年のキャリアで一貫して訴え続けている「環境」と「平和」について存分に語っていただいた。


美化ポスターがきっかけで、ゴミについて考えるように

青葉さんの作品、1970年代の東京都のポスター。路上に捨てられていたタバコの吸殻を撮影した

青葉さんの作品、1970年代の東京都のポスター。路上に捨てられていたタバコの吸殻を撮影した

 「自分はエコロジストではない。20~30年前から考えていた生活マナーやヒントについて書いただけ」という青葉さん。なんといっても彼は、エコロジーの概念すらなかった1960年代から「ゴミとつき合っている」のだ。きっかけは、ふと目に止まった東京都清掃局の美化ポスター。そのセンスが気になって、自ら制作を申し出た。

 路上の水たまりに投げ捨てられた吸い殻の写真に「灰皿ではありません」というコピーをつけたポスターが話題になり、以来「公共広告の青葉」の呼び名が定着した。

 「都の美化運動のポスターを作っている青葉が、ゴミを無分別に捨てていると言われるのがいやで、それからは自分の生活だけはなんとかしようと変えてきた」と明かす。余分なモノは買わない、修理しながら使い続ける、ゴミの分別を徹底する、シャワーの出しっぱなしや電気のつけっぱなしもやめる…と、地道に取り組んできた。本書はそういった青葉さんの日常生活の集大成だ。

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