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「靴も磨けないあなたが、自分を磨けるんですか?」

  • 菅原 泰男

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2008年8月8日(金)

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図:ビジネスサイクル

 世間では、一般的にPDCAを取り入れているところが多いですが、私は独自の「前・中・後」、「シナリオ(S)・アクション(A)・レビュー(R)」のSARサイクルでビジネス習慣を調査・分析しています。

 まず、SARサイクルの基本原理を説明しましょう。

 ビジネスでは、シナリオ→アクション→レビューのサイクルが常に連続しています。

フロー1:シナリオ(前)→アクション(中)

 ここでは、必ずシナリオ>アクションが成立します。実際のビジネス現場では、自分たちが思い描いたシナリオ通りにならないことがほとんどだからです。たまに予想以上のことが起こりますが、基本的には、シナリオよりアクションが大きくなることはないのです。

フロー2:アクション(中)→レビュー(後)

 ここでは、大きく2つのタイプに分かれます。1つはしっかり自己レビューする善玉菌の習慣タイプ。もう1つは、レビューしないで他者に責任転嫁してしまう悪玉菌の習慣タイプです。自立している善玉菌タイプばかりであれば経営者は苦労しませんが、そんな会社は、今までお目にかかったことがありません。

フロー3:レビュー(後)→シナリオ(前)

 ここでは、レビュー内容に比例して次のシナリオの質やスケールが決まります。シナリオは、このレビュー次第と言えるでしょう。

組織をSARサイクルで診断すれば強化ポイントが明確になる

 不思議なことに、以下で説明するシナリオ、アクション、レビューの3つのプロセスについて調査・分析できれば、その企業の体質や体調が鮮明に見えてきます。そこから、自分の会社のビジネス習慣の実態を客観的に把握したうえで、次に組織やチームごとの強みや弱みなどをそれぞれ抽出していきます。

 こうして現状の洗い出しをすることで、組織力を根底から強化するための「弱点克服メニュー」と、「重点ポイント強化メニュー」の2つを作ることにしています。そして最後は、この2つのメニューにあった、ヒット率の高い教育・研修・コーチングなどを選択し、実践していただくことで、その企業オリジナルの体質強化法を実現しています。

 では、シナリオ(前)・アクション(中)・レビュー(後)について、それぞれ詳しく説明しましょう。

■シナリオ=前とは、ビジネスの基礎を理解したうえで、戦略を策定し、それに基づく目標設定と具体的な戦術、および達成のための事前準備のことです。シナリオのクオリティーがアクションをもたらす成果の8割を占めていると言っても過言ではないと思います。

→成果の生みの親はシナリオである

■アクション=中とは、ターゲットしたマーケットや企業、顧客に対するアプローチから、商談を成功させるまでの具体的行動のことです。当然、アクションの精度が、成果に直結しています。多様なビジネススキルとパワーを持ち合わせたビジネスパーソンが断然有利であることは間違いありません。

→ビジネススキルはアクションスターを生み出す

■レビュー=後とは、事前に書いたシナリオとアクション後の結果に対する自己分析に基づいた内省、フォローや管理、そして次回のシナリオを作成するまでのことを指します。レビューするのかしないのか、自己責任でとらえるか、他者責任にしてしまうのかで、次回のシナリオやビジネス人生そのものに大きな差を生み出す重要な作業です。

→レビューが善玉習慣と悪玉習慣の分かれ目になる

コメント14件コメント/レビュー

コメントに「官庁でぜひこのような指導をしていただきたい」というのがあったので、ちょっと反応します。この菅原さんのメソッドが全く役に立たない部門、それが官公庁です。なぜなら、自前の予算と制度を確保してナンボ、である以上、現在でも「裸足の美学」が成り立っているからです。更に、自戒をこめて言わせていただければ、基本的に公務員はよくて分類II、ほとんどが分類IIIだと思いますが、例え分類VIであっても、既存の仕組みに亀裂が入らない限り、それを修正し向上するモチベーションなどありません。なぜなら、だめだからといってクビにもならないし、よかったからといって給料が上がるわけでもないからです。もっと言えば、分類Iが既存の仕組みを修正するなんてことは、自分から言い出したら却ってよくないことになりますよ。だって、それで儲けている偉い人(分類VI相当)の足を引っ張ることになるんだもの。あ、キャリアの人は別かもしれないけど。以上、もと中央官庁の二種公務員の愚痴でした。(2008/08/11)

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コメントに「官庁でぜひこのような指導をしていただきたい」というのがあったので、ちょっと反応します。この菅原さんのメソッドが全く役に立たない部門、それが官公庁です。なぜなら、自前の予算と制度を確保してナンボ、である以上、現在でも「裸足の美学」が成り立っているからです。更に、自戒をこめて言わせていただければ、基本的に公務員はよくて分類II、ほとんどが分類IIIだと思いますが、例え分類VIであっても、既存の仕組みに亀裂が入らない限り、それを修正し向上するモチベーションなどありません。なぜなら、だめだからといってクビにもならないし、よかったからといって給料が上がるわけでもないからです。もっと言えば、分類Iが既存の仕組みを修正するなんてことは、自分から言い出したら却ってよくないことになりますよ。だって、それで儲けている偉い人(分類VI相当)の足を引っ張ることになるんだもの。あ、キャリアの人は別かもしれないけど。以上、もと中央官庁の二種公務員の愚痴でした。(2008/08/11)

あー、わかりますわかります、私自身悪玉菌ですし。自分を磨く必要?そんなものあるんですか??しかし、お客様に強くプッシュすることが出来ない粗悪な製品を作っているメーカー自体はやはり悪でしょう、自分ではどうにも出来ないですし。(2008/08/10)

30歳を過ぎてお茶を習うようになりましたが、あの稽古体系はまさにSARサイクルそのものだと思いました。ただ、レビューに相当する部分が、自分の視点だけでなく師匠の視点が入り込むことでより多角的にレビューが行われているようです。加えて、稽古が進めばシナリオはより複雑に、アクションもより繊細に集中力を要求されていく。古くからの日本文化がトレーニング法として考えると非常に合理的なものだと思い至りました。(2008/08/09)

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