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あなたの捨てたゴミは、本当に“捨てられて”いるか?

徳島県上勝町のゼロ・ウェイストをリポート

2008年8月28日(木)

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 私たちは地域の自治体の指示に従い、燃えるゴミ、容器包装、古紙などに分別して、所定の日にゴミを出す。この時点で、市民(区民)としての責任を果たし、ゴミと「おさらばした」と私たちは思う。しかし、実はゴミ問題はここから始まるのだ。

 日本では平均してゴミの8割を焼却処分している。しかし多くの焼却炉は老朽化し、建て替えの時期を迎えている。焼却炉のハイテク化に伴い建設費は高騰し、予算が足りない自治体も多い。建設が決まっても、住民の反対運動が起きる。焼却炉は迷惑者扱いされているのだ。焼却灰の埋め立て地の問題もある。最終処分場は、日本中どこも満杯状態だ。どの自治体も、ゴミ処理に頭を悩ませている。

 そんな中、ゼロ・ウェイスト(環境の負担になるゴミやムダをゼロにする)の考え方が広まりつつある。提唱者は英国の経済学者、ロビン・マレー氏。1996年にオーストラリアの首都キャンベラがゼロ・ウェイスト宣言し、世界を驚かせた。ほかには米国のサンフランシスコ、バークレー、ニュージーランドやカナダなどでゼロ・ウェイストが広まっている。

日本初のゼロ・ウェイスト宣言を行った徳島県の町

 日本で初めてゼロ・ウェイスト宣言を行ったのは、徳島県勝浦郡の上勝町だ。2003年に「2020年までに焼却・埋め立て処分をなくす最善の努力をする」と宣言し、2005年にNPO法人(特定非営利活動法人)「ゼロ・ウェイストアカデミー」を設立した。

ゼロ・ウェイストアカデミー初代事務局長の松岡夏子さん

ゼロ・ウェイストアカデミー初代事務局長の松岡夏子さん(写真:佐藤 正治)

 上勝町は人口2000人。“棚田百選”に選ばれた美しい山間の町だ。元気なお年寄りが営む「葉っぱビジネス」(南天、笹、山ブドウ、紅葉などの葉を周辺の山で採取し、「つまもの」として料亭などに出荷する事業)が注目を集めた町でもある。

 このゼロ・ウェイストアカデミー初代事務局長の松岡夏子さんが、6月、神奈川県逗子市の市民交流センターで、上勝町のゼロ・ウェイストの取り組みを紹介した。

 松岡さんは大学に在学中、産業廃棄物の不法投棄で問題になった香川県土庄町の豊島(てしま)を訪れたことがきっかけで、ゴミ問題に興味を持つようになった。環境先進国のデンマークで留学中に上勝町のゼロ・ウェイストの取り組みを知り、ゼロ・ウェイストアカデミー設立のための町臨時職員として、2004年に上勝町に移住。2005年4月に同法人が発足し、理事兼初代事務局長を務めた。現在は神戸大学国際分科学研究科に所属し、環境政策を研究しながら理事を務める。

逗子市の市民交流センターでの講演

逗子市の市民交流センターでの講演(写真:佐藤 正治)

 「上勝町では、ゼロ・ウェイスト宣言する以前からゴミ問題に取り組んでいました。1995年から、すべての生ゴミを堆肥化することを決定し、電動式ゴミ処理機やコンポスター(注1)の購入に助成金を出しました」と、松岡さんは上勝町でのゴミ処理の歴史を説明した。

 「1997年に『容器包装リサイクル法』が施行されたのをきっかけに、ゴミの19種類の分別を始めました。リサイクル資源を使って製品を作る企業を探し、分別したゴミを売却し町の現金収入としたのです」

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