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超新人類『80后』ってどんな若者?

  • 原田 曜平

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2008年9月18日(木)

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 私はここ数年、日本の若者研究をしてきました。合計で1000人を超える若者たちにインタビューを実施する中で、彼らがとても閉塞感を感じ、不安から過度な安定志向に陥り、広がり過ぎた人間関係に疲弊し、消費意欲や行動範囲が減退するなど、どんどん元気がなくなっていく様子を目の当たりにしてきました。

 別の機会にまたお話ししたいと思いますが、彼らの中には新しい良い兆しも出てきてはいます。しかし全体を見れば、やはり国が成熟するに従って若者に元気がなくなっていくのは、世界中で普遍的な現象なのかもしれません。

 そんなことを考えているうちに、「はて。では、毎年GDP(国内総生産)が10%成長を続ける隣国・中国の若者は、一体どういう状態なんだろう?」と思うようになり、今回、勤務先の博報堂研究開発局の仕事として、中国都市部の若者について調べてみました。調査の概要は、以下です。

■調査地域:上海、北京、杭州、寧波、香港、澳門、深セン
■調査期間:2007年12月~2008年4月
■調査内容:消費意識・行動、メディア・情報行動を中心に、ライフスタイルや価値観全般について
■調査対象:80后(1980年代生まれ)の、高学歴・ホワイトカラーの社会人。個人月収3000元以上(約4万5000円)
■サンプル数:43人(家庭訪問調査、会食インタビューを中心に)
15人(グループインタビュー)
8人(4月に行われた北京モーターショーでインタビュー)
20人(街頭インタビュー)

 この連載では、この調査を基に、数回に分けて、中国の若者のお話をしていこうと思います。

やたらと話題になっている1980年代生まれの若者

 中国ではここ数年、「80后(バーリンホゥ)」と呼ばれる若者世代が、注目を浴びています。中国語の「后」は、日本語で「後」という意味。つまり、「80后」とは「1980年後」の意味から、1980年代生まれの若者を指します。現在の年齢で言うと、19~28歳。人生のステージで言うと、大学生から若手社会人あたりの人たちです。日本の若者に当てはめると、いわゆる氷河期世代の「ロストジェネレーション」と呼ばれる人たちの、すぐ下の世代にあたります。

 いずれにせよ、この80后、中国ではやたらと話題の中心になっているんです。四川の大地震が起こった時に、この80后がこぞってボランティアで現地に赴いている様子を、テレビなどでご覧になった方も多いと思います。

 例えば、某企業のあるウイスキーの広告。ここでは、70年代生まれの人(70后)から80后へ向けた手紙の内容が、広告表現として使われています。

 「親愛なる80后へ 我々があなたたちの現実主義を批判する時、あなたたちは我々の理想主義を軽蔑するだろう。そんな時は一杯飲んで、互いの長所を認め合おう。 70后より」

 広告表現で使われるということは、“70年代生まれと80年代生まれの間に大きな溝が横たわっている”ということが、中国人にとってごく当たり前になっていると言ってもいいのではないでしょうか。

 ほかにも、テレビや雑誌でも、80后の特集や彼らをターゲットにした番組や記事がたくさん作られています。「深セン新聞」のウェブ版では、「軽はずみに結婚して、離婚する80后が増加、2006年、北京の離婚する人の多くが80后」といった内容の記事も出ました。

多くのニックネームが付けられている世代

 これだけ注目を浴びる「80后」には、たくさんのニックネームもあります。

・小皇帝 一人っ子で甘やかされ、まるで小さい皇帝のように育つ
・月光族 毎月の給料を貯金せず、全部使ってしまう
・●老族 社会人になっても親のすねをかじり続ける(●はへんは「口」、つくりは上が「止」、下が「月」)
・尼特族 ニート
・草苺族 イチゴのように温室育ちで、プレッシャーに弱い
・宅男宅女 家にいて、PC画面に向かいゲームやアニメにはまる
・奔奔族 社会の大きなストレスを受け、頑張っても報われない
・●婚族 大学を卒業したばかりなのに、すぐに結婚してしまう(●は上が「比」下が「十」)
・透明族 計画的に、明日の自分に投資する
・無領族 襟なし族。襟のない服を365日着ている

 実にいろいろなあだ名があるんですね。親のすねをかじる「●老族」(●はへんは「口」、つくりは上が「止」、下が「月」)やニートを表す「尼特族」。自宅にこもりネットばかりする「宅男宅女」なんかは、日本の若者を思い起こさせますね。

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