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欠けたグラス、割れた茶碗が蘇る!

修理・リメイクに光る、驚きの職人ワザ

  • 金丸 裕子

バックナンバー

2008年9月11日(木)

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 これまでこの連載では、布ナプキン(「生理用ナプキンに新しい流れ」)やレジ袋(「レジ袋は“悪者”か?」)を取り上げ、「使い捨ての習慣を見直して、ゴミを減らす」ことを考えてきた。ところで、そもそもゴミとは何だろう? どんなに高価なものでも、壊れて使えなくなるとゴミになってしまうことがある。もし修理、修繕することができれば、捨てずに済む場合もあるのではないか。

 大事に使っていた茶碗や皿のフチが欠けてしまったり、キッチンで洗い物をしている時、不注意でワイングラスにヒビが入ったり…。「5客セットで買ったのに、もったいない」と悔しい思いをしながらも、取っておいてもケガをしては危ないからと、諦めて捨てるのが大方だろう。筆者もこれまで、ガラス製品や陶器は修理できないと思い込んできた。

 ところが、壊れたガラス器や陶器を修理することもできるという。今回は、「壊れてしまったもの」もちょっと直すことで、新たな魅力を持って生き返る例を見ていきたい。

江戸切子の職人が腕を振るってガラスをリメイク

 ガラス製品に傷が入っても、小さなものなら修理できる。東京・葛飾にある江戸切子の老舗企業、清水硝子では、本業のほかに、ガラス器の修理を請け負うこともある。

 清水硝子の工場では、職人たちが菊繋ぎ(きくつなぎ)、矢来、籠目、魚子(ななこ)などの伝統的な模様をカットグラスに施し、古典的な品からモダンな品までを製作している。以前から、手の空いた時にホテルなどの業務用クリスタルグラスの修理を請け負っていたが、10年ほど前から一般客からも修理を頼まれるようになった。5年前、会社のウェブサイトで「欠けた(チップ)グラス・花瓶等、修理」という告知をしてから一般の需要が増え、今では週に5~6件の修理注文が入る。

清水三千代さん

清水三千代さん(写真:山田 愼二、以下同)

 「正直に言うと、修理は手間がかかる割には儲かる仕事ではありません。それでも修理を受けているのは、依頼してくださる方の様々な“思い出”が器に込められているからです」と話すのは、江戸時代に始まった江戸切子細工職人の系譜を引く清水硝子の3代目社長、清水三千代さんだ。

 夫婦で買ったグラスの片方だけにヒビが入った、大事な人から頂いた思い出の品に傷をつけてしまった…。そんな時「何とかして捨てずに、もう一度使うことができたら」という人々の思いに、応えたいと思うのだ。

 また、清水さんは言う。「子供の頃から切子職人が仕事をする姿を見てきましたが、皆、ガラスに傷をつけないように細心の注意を払い、心を込めて作っています。それでもたまに僅かなヒビが入ると製品として売れないため、割って壊されてしまう…。そんな場面を何度も見て、忍びない思いをしてきました。だから、お客様には、できるだけ長く使ってほしいという思いから修理を受けることにしたのです」

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