• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

インドの高速道路網 「黄金の四角形(GQ)」

近代化に向けて急速に整備が進む

  • 藤田 宏之

バックナンバー

2008年10月17日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 近年、中間層が劇的に増え“マイカーブーム”に沸くインド。ナショナル ジオグラフィック日本版10月号では、東西と南北の主要な都市を経由して、アラビア海とベンガル湾を結ぶ夢の高速道路建設で変貌を遂げつつあるインドの現状をレポートした。

 同国のモータリゼーションを加速しているのが、政府が積極的に進めている道路網の整備だ。中でも、その中核となるのが、「黄金の四角形(GQ)」と呼ばれる新しい高速道路だ。全長は5846キロメートル。人口の集中するデリー、ムンバイ、チェンナイ、コルカタの4都市を結ぶ。



横転事故を起こしたトラックには干し草が満載されていた。
横転事故を起こしたトラックには干し草が満載されていた。

 GQの建設はインド史上最大規模ともいえる公共事業の1つで、都市と農村の格差を縮め、社会の流動性を高める試みでもある。つまり、GQによってインド経済がフル稼働すれば、発展に潤う大都市の恩恵が、国民の半数以上が暮らす貧しい地方の村々にも及ぶと期待されているのだ。

 1998年、当時のアタル・ビハリ・バジパイ首相がGQプロジェクトを発表した。1947年に英国から独立を果たしたインドは、ガンジーやネルーといった、かつての指導者たちの理想を実現しようとした。そして、“南アジア社会主義”とでも言うべき政治体制を維持した結果、長らく経済停滞が続いていた。

 1990年代に入り、経済成長に熱心な政府の主導で、外資系企業に市場が開放された。英語が堪能で勤勉、それでいて欧米よりはるかに低賃金の若い労働力も後押しとなった。だが、劣悪な道路事情が国の近代化を妨げていることに指導者たちは気づいた。1990年代半ば、バジパイ元首相は側近にこう語ったという。「わが国の道路は穴だらけで、とても道路とは言えない」 。

 バジパイ元首相がGQプロジェクトを発表してから10年後、綿密に計画された世界でも比類ない高速道路網が完成しつつある。それは最先端技術の粋を集めた傑作として、21世紀のインドの価値を世界に示す存在となった。

コメント0

「「ナショナル ジオグラフィック日本版」編集長の「地球からの報告」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

機械を売るんじゃなくて、電気が欲しい方に電気が起きる装置をソフトも含めて売るビジネスをしていこうと。

田中 孝雄 三井造船社長