「日経ビジネス リポート」

世界市場の活況に潜む“日の丸ゲーム”の危機〜ゲームが破る閉塞(最終回)

スクウェア・エニックス・ホールディングス 和田洋一社長

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2008年10月21日(火)

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 欧州や北米で市場拡大が加速するゲーム市場。しかしかつて世界を席巻した日本のゲームソフトは、任天堂など一部の例外を除くと存在感が低下している。成長が著しい欧米のソフト大手と比べると、日本のゲーム会社は成長率や時価総額で見劣りする。日本のゲーム業界では、競争力向上に向けた再編にも注目が集まっている。

 日経ビジネス誌10月13日号特集「ゲームが破る閉塞」の連動インタビューシリーズの第5回では、スクウェア・エニックス・ホールディングスの和田洋一社長が、日本のゲーム産業の将来に対する危機感を語った。

スクウェア・エニックス・ホールディングス 和田洋一社長

スクウェア・エニックス・ホールディングス 和田洋一社長
写真:陶山勉

 ゲーム産業は誕生してから30年しか経っておらず、成長の余地はまだまだ大きい。(100年以上の歴史があって)成熟している自動車のような産業とは対照的だ。ゲームで遊ぶユーザー層は広がっており、今では非常に厚くなった。国内外で子供から高齢者まで、購買力を持つほとんどの人がゲームユーザーになりつつあるが、発展段階にあることに変わりはない。

 世界でゲーム市場は急拡大しているものの、日本のソフト会社には課題もある。(任天堂など)一部の例外を除くと、欧米勢と比べて存在感が相対的に低くなっていることだ。

 過去5〜10年間、ゲーム産業においては、欧米市場の成長が目立っていた。米国や欧州がホームグラウンドのソフト会社は、追い風を受けて著しい成長を遂げた。市場に対する理解が深く、現地の消費者のニーズを上手につかまえたからだ。市場を面積で捉えると、欧米のソフトメーカーが勝ち取ったエリアの方が大きい。

 欧米のゲーム業界では寡占化が進んでいる。米ゲーム大手のエレクトロニック・アーツ(EA)やアクティビジョン、フランスのUBIソフトなど、1000億円以上のプレーヤーは世界に数社しかいない。アクティビジョンが仏メディア大手のビベンディのゲーム部門と事業統合するなど、再編は進んでいる。

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