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新日本製鉄 「国家銘柄も今や買収対象?」 第3回

「在庫は悪」の精神徹底 工場・本社連携、3割削減

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2008年10月29日(水)

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 日経ビジネスは2009年10月に創刊40周年を迎えます。この欄ではそのカウントダウン企画として、過去の記事の中から、現在にも通じる企業戦略を選び、毎日掲載していきます。第3回は新日本製鉄。

 その歴史は安政4年(1857年)にまでさかのぼる。明治時代には官営八幡製鉄所の操業を通して、近代日本の発展に貢献した名門企業。「鉄は国家なり」「重厚長大」。日本経済の中心にはいつもこの会社があった。しかし、第3次産業の隆盛とともに舵取りにも変化が生じ、今日では巨大外資鉄鋼メーカーの買収対象銘柄とも噂される。名門企業の変遷から何を学ぶ――。 (新日本製鉄編は5話完結です)

第3回

 トヨタのお家芸とされる「ジャスト・イン・タイム」は、在庫を減らして、事業の効率を高める基本の行動。新日鉄でも本社と工場が協力して、3割もの在庫圧縮に取りくんだ。91年からの3年間で1500億円もの在庫を減らした。その取り組みは、資本効率重視の今日にも参考になる点が多い。

* * *

1992年10月5日号より

全社を挙げてムダな在庫の一掃に挑む。大量生産、大量在庫の悪癖を打破し、「在庫は悪」の精神をどこまで定着させられるか。経営陣は改革に並々ならぬ意気込みで臨んでいる。

(村上 広樹)

 大阪湾岸に広がる工業地帯の一角にある新日本製鉄堺製鉄所。H形鋼や鋼矢板(シートパイル)を生産する同製鉄所では最近、何も置かれていないがらんとしたスペースが目立ち始めた。鋼材の圧延ロールや材料鋼片(スラブ)などを思い切って削減し、棚卸資産の整理を行ったためだ。ロールは1200本中200本以上を廃棄、サイズ、成分で種類の多かった鋼片はできるだけ品種を絞り、在庫量を5割減らした。空いたロール置き場は、舗装して通路にし、二度と物が置けないようにしている。

 須藤征隆副所長はこう説明する。「以前は1年に1回、2年に1回しか使わないロールもストックしていたが、それをやめた。もしもの時に備えて取っておくより捨てた方が得と頭を切り替えて、処分を進めた」。

堺製鉄所では圧延ロールを廃棄、跡地は通路にして物が置けないようにした(右は廃棄前)

堺製鉄所では圧延ロールを廃棄、跡地は通路にして物が置けないようにした(右は廃棄前)

製鉄部門の1500億円削減で 約450億円の収益改善効果

 在庫の山を見たら、おカネが眠っていると思え--。今、新日本製鉄は、こんな意識を徹底させる運動を全社を挙げて展開している。1994年3月までに製鉄部門の棚卸資産を約3割削減、91年3月末の約5500億円から4000億円に減少させる--。この目標を掲げ、運動を指揮しているのは「運転資産圧縮推進委員会」。経理、財務面を統括する勝俣孝雄副社長が委員長となって91年5月に発足。好況下では半ば休眠状態にあったが、昨秋以降の景気後退を「在庫に集中して取り組む好機」(勝俣氏)とみて、活動を強化した。

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