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新日本製鉄 「国家銘柄も今や買収対象?」 第5回

和して同ぜず、鋼の意志

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2008年10月31日(金)

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 日経ビジネスは2009年10月に創刊40周年を迎えます。この欄ではそのカウントダウン企画として、過去の記事の中から、現在にも通じる企業戦略を選び、毎日掲載していきます。第3回は新日本製鉄。

 その歴史は安政4年(1857年)にまでさかのぼる。明治時代には官営八幡製鉄所の操業を通して、近代日本の発展に貢献した名門企業。「鉄は国家なり」「重厚長大」。日本経済の中心にはいつもこの会社があった。しかし、第3次産業の隆盛とともに舵取りにも変化が生じ、今日では巨大外資鉄鋼メーカーの買収対象銘柄とも噂される。名門企業の変遷から何を学ぶ――。 (新日本製鉄編は5話完結です)

第5回

 世界各国で次々と買収をしかける英ミタルアルセロール。その粗鋼生産量は新日鉄の3倍を超える。世界王者の前に、かつての国家代表でさえ「次の標的」と噂されるほど。現場重視・長期的関係を旗印にする三村社長は新たな成長軌道を描けるか。

* * *

新日本製鉄 三村 明夫 社長

2007年10月15日号より

アルセロール・ミタルの誕生を機に大再編の時代へと突入した鉄鋼業界。
新日鉄社長の三村明夫は、そんな時代が呼び寄せたリーダーと言われる。
強大なライバルと丁々発止で渡り合う国際派経営者の素顔とは。=敬称略

 天の配剤――。2003年4月に新日本製鉄社長に就任した三村明夫はしばしばこう評される。

 2006年8月、新日鉄の約3.5倍の粗鋼生産量を誇るアルセロール・ミタルが誕生し、鉄鋼業界は大再編の時代を迎えた。新日鉄でさえ、油断すればこの波に呑み込まれかねない。新日鉄の業界随一の技術力にミタルが強い関心を示しているのは紛れもない事実だ。

三村  明夫(みむら・あきお)

三村 明夫(みむら・あきお)
1940年群馬県生まれ、66歳。63年東京大学経済学部卒業後、富士製鉄(現新日本製鉄)に入社。72年ハーバード大学大学院ビジネススクール卒業。89年6月自動車鋼板販売部長。2000年4月代表取締役副社長。2003年4月に社長就任。(写真:清水 盟貴)

 国内最大の鉄鋼メーカーとして新日鉄はこれまで、業界の協調路線を主導してきた。だが、圧倒的な規模を背景に再編を仕掛けてくる相手と戦うには、経営トップに過去とは異なる資質が求められる。その意味で三村は「新しいリーダーの要件を十分に備えた人物」と言われるのだ。

 三村には副社長時代の2002年、ミタルに買収されたアルセロールとの提携交渉をまとめた実績がある。韓国ポスコ会長の李亀澤とは年3~4回、夫人を伴って会食するほどの仲。ミタル会長のラクシュミ・ミタルとも個人的なつき合いがある。

 「ミタル会長は信頼できる優れた経営者だ。しかし、ミタルと新日鉄は経営哲学が根本的に異なる。我々は同等の技術レベルを持ち、長期的に関係を維持できて、哲学も似ている相手と、買収や合併とは異なる提携関係を持ちたいと考えている」

 この言葉に、三村の対ミタルの基本スタンスが表れている。うわべだけを取りつくろって友好関係を保とうとしたり、哲学や理念が異なるからと、話し合いを拒絶したりはしない。それでも、哲学が合致しない相手とは組まないという明快な主張が読み取れる。

 お互いの立場、考え方の違いを明確にしたうえで、なおかつメリットがあるならば部分的には手を組む。そんなしたたかな交渉術こそが、競合企業の経営者から一目置かれるゆえんだ。

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