トレー、プラスチックパック、ビニール袋、カップ、レトルト容器…。食料品を買ってくるたび、なぜこんなにゴミが出るのかと、うんざりする。シャンプーや化粧品などの生活雑貨もしかり。輸送や保管時の安全性が保たれ、中身や使い方などの必須事項が表示されていれば、余分な包装は不要なのではないか。使い終わればゴミになるものは、できるだけ欲しくない。メーカーも流通も、何とかしてくれないものか。
…と思っていたら、神戸のNPO法人(特定非営利活動法人)が、包装ゴミを減らす実験を今年5〜8月にかけて行ったと聞いた。どんな実験で、その成果は? 11月14日に東京・学士会館で行われた実験報告会に出かけてみた。

ごみじゃぱん代表、神戸大学大学院経済学研究科教授の石川雅紀さん(写真:山田 愼二、以下同)
実験を行ったのは、神戸市灘区にあるNPO法人、ごみじゃぱん。「無理なくゴミを減らせる社会作りを目指す」ことを目的に2006年に設立したNPOで、ゴミと環境をテーマに研究を行う石川雅紀さん(神戸大学大学院経済学研究科教授、日本包装学会会長)を代表とし、神戸大学の学生や社会人有志によって運営されている。
今回の実験は「ごみ減装(へらそう)実験2008」というタイトルで、神戸大学の学生が企画・運営を行い、メーカー、流通が協力して実施した。
神戸の学生が、ゴミの少ない商品をアピール
日本のリサイクル率は上がっているが、ゴミの排出量は減少していない。環境省「一般廃棄物処理事業実態調査」によると、平成18年度のゴミ総排出量は5202万トン(東京ドーム約140杯分)。

シンポジウムの様子
そのうち事業系ゴミが1581万トン、生活系ゴミが3316万トンと、生活系ゴミが約64%を占める。家庭から出るゴミのうち約6割(容積比)は容器包装廃棄物。商品のパッケージを簡易なものにすることで、無理なくゴミを減らせるのではないか。そのための手法を探るのが「減装実験」の狙いだ。
実験は2008年5月15日から8月15日の3カ月間、神戸市東灘区内で行われた。
地域のコープ2店舗、ダイエー2店舗を実験店舗とし、ごみじゃぱんの学生たちが売り場の商品1万点を調査。同じ商品でも、よりパッケージが簡素化されている商品を「減装(へらそう)商品」として推奨し、手書きのポップで目印を付け、3カ月にわたり店頭で「減装ショッピング」をアピールした。
推奨商品の基準は、
- へらしました・・・プラスチックフィルムや外箱、プラスチック容器を削減したもの
- なくしました・・・プラスチックフィルム、外箱、トレイ、個別包装などをなくしたもの
- かえました・・・詰め替え商品など



「へらしました」「なくしました」「かえました」の具体例を説明
学生たちが選んだのは、1474点(内訳は生鮮食料品を除く食品553点、生活雑貨921点)だ。
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