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忘れてはならない農村の「80后」たち

  • 原田 曜平

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2008年12月11日(木)

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 前回まで、マクロとミクロの両方の視点から、80后を「4族」に分類してご紹介しました。

 これからは数回に分け、80后をさらに多角的な視点で見ていきたいと思います。いろいろな立ち位置や視点から80后をより深く分析するため、私に代わって、各分野の専門家の方々に執筆をお願いしました。

 今回は莫邦富氏の視点で80后を語っていただきます。莫氏と私は今年11月、2週間かけて山東省と安徽省の隅々まで行き、市場調査を実施しました(寝台列車で移動して、農村の様子も視察してきました)。

 地方都市(あるいは一部の農村)でも局地的に富裕層がかなり増えていること、そして、日本企業の進出が遅れていることに愕然としたことなど、この調査では皆さんにお話ししたい発見がたくさんありました。それはまた別の機会に譲るとして、ここでは普段から中国全土を飛び回っている莫氏にし「農村の80后」の素顔を紹介していただきます。

写真、莫邦富氏

莫邦富(モー・バンフ)
作家・ジャーナリスト。1953年中国・上海生まれ。上海外国語大学卒業後、同大学講師を経て、85年に来日。知日派ジャーナリストとして、政治経済から社会文化に至る幅広い分野で発言を続け、「新華僑」や「蛇頭(スネークヘッド)」といった新語を日本に定着させた。著書に『蛇頭』『中国全省を読む地図』、編訳書に『ノーと言える中国』などがある。最新刊は『日中「アジア・トップ」への条件』。現在、朝日新聞be(土曜版)にて「mo@china」を連載中

 「80后」は中国のある特定の年齢層のグループとしてだけでなく、キーワードとしても日本で認知されつつある。改革・開放時代に生まれた彼らは、中国経済の波に乗って成長してきた。階級闘争に明け暮れる文化大革命時代を経験した世代を親に持ち、都市部、特に上海、北京など大都市部の「80后」は、生活の厳しさを知らずに成人を迎えた。

 そして一人っ子でもある。それゆえ、「小皇帝」などの呼び方も「80后」世代にはつきまとう。ファッションに敏感な次世代消費者としての彼らには、国内だけでなく海外の企業も格別に熱い視線を向けている。その一方で、苦労に耐えられないといった彼らの「小皇帝」ぶりも、海外のメディアを賑わしている。

 しかし、上海、北京など大都市部に暮らす一部の「80后」だけでなく、より視野を広げて「80后」を見てみると、彼らの姿はまた違ったものに見えてくる。

 例えば、珠江デルタの加工貿易型の企業で働く「打工妹」(出稼ぎの少女)のほとんどが、農村部または地方都市からやって来た出稼ぎ労働者の「80后」である。

家族の生活を背負った農村部の「80后」

 彼女らは、汗水たらして信じられないほどの長時間残業をした末、ようやく手に入れた雀の涙ほどの給料から、かなりの金額を農村にいる両親に毎月送っている。彼女らは、あまりにも若いうちから生活という重荷を背負っている。家族を守らなければならないという伝統的な意識が、出稼ぎ労働者である「80后」には顕著に受け継がれている。

 中国全体の人口から考えれば、大都会に生まれ育った「80后」よりも、彼女たちのような「80后」の方が圧倒的に多い。彼女たちも消費者である。しかも、地方や農村に帰れば、地元でリーダー的な役割を果たす消費者となる。大都会でセンスを磨いた“ファッションリーダー”と地元では見られるからだ。

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