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会社のカルチャーを全社員に浸透させる

食材ネット通販オイシックスはなぜ急成長したか(2)

2009年1月9日(金)

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 有機・無添加食品のネット通販を行うオイシックス(東京都品川区)は、2000年の創業以来、増収を続け、不況にもかかわらず、2009年3月期の売り上げは60億円を突破する見込みだ。創業時からの「作った人が自分の子供に食べさせることのできる食品だけを売りたい」という企業理念が、消費者に受け入れられて成功した裏には、お客や生産者の思いを全社員が聞くという研修があった。その仕組みを導入して現場力を高めた高島宏平社長に聞く。

(聞き手は日経ビジネス オンライン編集長 廣松 隆志)

前回から読む)

―― これだけの会社の規模になれば、起業の時期は終わり、次の成長フェーズに突入する段階かと思います。創業当初は社長自らが生産者の方たちと会って食材を調達してきたとのことですが、次の段階では組織として生産者の方とどうつき合ってどう調達するか。そのあたりで現場力が問われますね。

高島 宏平(たかしま・こうへい)氏

高島 宏平(たかしま・こうへい)氏
1973年8月15日神奈川県生まれ。1998年、東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻修了後、外資系経営コンサルティング会社のマッキンゼー東京支社に入社。2000年5月の退社までEコマースグループのコアメンバーの1人として活動。2000年6月、「一般のご家庭での豊かな食生活の実現」を企業理念とするオイシックスを設立し同社代表取締役CEOに就任。2007年「ヤング・グローバル・リーダー」で世界のリーダー150人に選出。2007年 起業家表彰制度「DREAM GATE AWARD 2007」受賞。 (写真:小久保 松直、以下同)

 重要なポイントですね。当社の場合、生産者さんとの関係は「売るように買う」です。当社でバイヤーを務めている者の中には、銀行の営業をやっていた人もいます。おじいちゃんやおばあちゃんなど個人向けの富裕層に金融商品を売る仕事と、生産者とコミュニケーションしながら一緒にやりましょうと思わせて食材を買うのとは似ているんです。

―― 投資信託といった商品の営業と似ている、と。

 そうなんです。オイシックスのお客さんに喜んでくれる商品を、生産者の方に作っていただかないといけないので、そういうやり方になりました。最初はそれも属人的な試みだったのですが、今は仕組みというかカルチャーに育ってきた感じがしてきましたね。そういうことのできる人がバイイングを担当するようにしています。ですから、もともと大手スーパーで青果をやっていたというような方は、うちのバイイングには向いていないと思います。

―― 食品スーパーの世界にいたプロフェッショナルを採用しようという考えはなかったのですか。

 バイヤーは採っていないですが、小売りの経験者、例えば品質管理みたいな特殊なスキルとか専門のスキルを持っていた元大手の方は採用しています。

四半期に1回、全社員が生産者の仕事を体感する

―― 今、社員数でいうと、どのぐらいですか。

 正社員ではもうすぐ90人。アルバイトさんが150人います。正社員の多くは転職されてきた方ですが、学生の頃からインターンとして働いていて、そのまま残った方も結構多いです。平均年齢は、30歳を少し過ぎたくらい。異業種の人は多いですね。食品小売業の出身というのは、だいたい90人中5人程度です。

コメント4件コメント/レビュー

よくテレビや雑誌で目にしていましたが、裏側を知れて非常に勉強になりました。私は農学部なので、農家の将来とかいろいろと考えることや講演を聞く機会がありますが、やはり政府の保護ではなく、オイシックスがいっているように、資本主義の中で農家さん自体が競争力を持っていくようになることが大事だと思います。そういう意味でオイシックスのような会社の存在はよいと思います。(2009/01/29)

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「会社のカルチャーを全社員に浸透させる」の著者

大村 洋司

大村 洋司(おおむら・ようじ)

海外事業戦略室プロデューサー

1989年日経BP入社。95年「ナショナルジオグラフィック日本版」編集、2004年同誌副編集長。07年「日経ビジネスオンライン」副編集長。10年「日経ビジネスアソシエ」副編集長。12年1月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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よくテレビや雑誌で目にしていましたが、裏側を知れて非常に勉強になりました。私は農学部なので、農家の将来とかいろいろと考えることや講演を聞く機会がありますが、やはり政府の保護ではなく、オイシックスがいっているように、資本主義の中で農家さん自体が競争力を持っていくようになることが大事だと思います。そういう意味でオイシックスのような会社の存在はよいと思います。(2009/01/29)

オイシックスの経営理念に感銘を受けました。理念を実行に結びつける仕事はどんな仕事にも通じるところがあると考えております。規格やマニュアルにこだわりすぎると日本はおかしくなると思います。是非、仕事をしている人は高い理念をもち、仕事に取り組むべきだと考えます。またオイシックスの商品も購入したいと思いました。(2009/01/10)

前にテレビ番組の特集でオイシックスを見た。食べることをこころから楽しんでいる社員が多いという社員成長スタイルで番組展開していて、とても好感を持った会社だった。知り合いから、オイシックスを進められたこともある。社名のネーミングも、明るく楽しく、おいしいんだなという印象があり、とてもうまいと思った。牛乳の宅配に目をつけたところも、とても面白い発想だと思った。(2009/01/09)

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