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映画館デートは「重要な恋愛プロセス」

  • 原田 曜平

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2009年2月12日(木)

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 若者とエンタメというのは世界中どこでも切っても切れないものです。特に中国の80后は、インターネットを通じてあらゆるコンテンツに接しています(「寂しくてプレッシャーが強い彼らとつながるには?」参照)。

 彼らは日々、どのようなエンタメと、どのように接しているのでしょうか。今回は中国のエンタメ事情に詳しく、上海豪徳広告副総経理で日本貿易振興機構(JETRO)上海代表処のコーディネーターでもある豊田直氏に、インタビューしました。

 豊田氏は1996年一橋大学商学部卒業後、商社勤務を経て2002年より上海でコンテンツ流通促進やリサーチ業務などを手掛がけています。

 ―― 中国の80后は、映画をよく見るそうですね。実際に映画館の雰囲気はどんな感じですか?

 豊田 先日の週末に上海の徐家氾(HUI)Gl(これは、上海の繁華街の1つのエリアの名前です)にあるシネコンに行って映画「梅蘭芳」(陳凱歌監督新作)を観ようとしたのですが、映画館は80后のカップルの列でいっぱいで、チケットすら入手できませんでした。

 2003年から2007年の5年で、中国の映画興行は、空前の成長期となりました。5年で中国の映画館の興行収入は、9.2億元から33.3億元と4倍近い成長を遂げています。シネコンの開発などスクリーン数も1953枚から3527枚に増加し、映画鑑賞環境も大幅に向上しています。

 2008年の伸びも好調で、年間興行収入は40億元を超える状況です。直近でいえば、「レッドクリフ」(中国名「赤壁」)の興行が成功を収めました。2008年8月下旬の段階での興行収入は3億元。この春節には、第2部の公開もあるので、1、2部合わせて、約100億円の収入が見込まれる状況です。製作費が約100億円もかかっているので、無事回収されるのか心配との声もありましたが、日本をはじめとした海外での収入も考慮すれば、きっとリクープ(回収)できる状況です。

 ―― なぜ、80后は映画館に行くようになったのでしょう?

 豊田 映画は、80后の重要な娯楽の1つになりつつあることが大きな原因だと思います。都市部の80后に話を聞いてみると、「映画館に行く」という行動は、「1つの重要な恋愛のプロセスです」と答える子が多いです。

 映画チケット料金は、上海では1枚50元以上、ペアで100元以上します。都市部の有名大卒初任給が約3000元程度であることを考慮すれば、決して安いものではないはずです。しかし、「月光族」の多い80后のデート代としては、大した金額ではないのかもしれません。いずれにせよ、これら80后の若者が、この映画の好況を支えていると言ってもいいでしょう。

 ただし、平日の観客はまだまだ少ない状況です。中国の人口を考えれば、今後の中国・映画館マーケット成長の余地はまだまだあると思います。

 ―― 日本映画の状況は、どうなっていますか?

 豊田 海外映画については、年間数十本の輸入枠がある中で、興行収入は、ハリウッド映画の独壇場です。2006年は「ダ・ヴィンチ・コード」(約1.1億元)が1位、2007年は「トランスフォーマー」(約3億元)が1位、以下「スパイダーマン3」「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」と続いています。

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