• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「企業戦士」たちの苦悩[4(中)]
~美しき老後-企業戦士の理想と現実

  • 日経ビジネス

バックナンバー

2009年2月23日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

既に人口はピークを過ぎ、高齢化社会に突入した日本。それは実は、何年も前から分かっていたことだ。今話題の年金問題は、分かっていたはずの問題に正面から取り組んでこなかった政府への怒りを呼んでいる。果たしてサラリーマンの老後は幸せなものになるのだろうか。1995年時点で「日経ビジネス」が企画した特集「美しき老後」は、今読み返しても古さを感じない。

(注)会社名、肩書きなどは当時のまま

* * *

1995年2月6日号

高度高齢化社会の到来が迫っている。
すでに団塊世代の老親介護の問題が企業を直撃し始めた。
行政、企業ともに期待はできず、自らの老後は自ら守るしかない。
だが、低成長下、個人の力量にも限度がある。
「世界に冠たる経済」と「老後を捨てる」しかない日本。
企業人にとって「美しき老後」は、蜃気楼でしかないのか。

(深尾 典男、松平 由美子、磯山 知幸)

特集―第2部
2000万円あれば…-不時の出費に耐えられぬ公的年金

 「年をとるということは寂しいことですよ。年々、体がいうことを利かなくなってくるんです」--。千葉県流山市にある協栄江戸川台年金ホームに住む、元会社役員の竹内勝太郎さん(86歳)、豊子さん(80歳)夫妻は、子供がないこともあって早くから老後の生活設計を立ててきた。

1億円の貯蓄、サラリーマンは無理

 竹内夫妻がこのホームに入ったのは1979年。竹内さんが70歳の時だ。東京・調布市にあった自宅を処分し、4000万円余りを支払って、移り住んだ。

 ホームの周囲はすっかり住宅地になったが、7万5000m2の敷地は緑が豊かだ。林を縫って20棟近い鉄筋コンクリート2階建ての住宅が並ぶ。竹内さんの部屋は6畳、4.5畳、3畳の3部屋に4畳ほどのサンルームと、小さなキチン、トイレが付いている。やや古めの公団住宅といった感じだ。

 このホームは保険会社が経営する保険方式のため、入居時に一括して入居料と医療保険料、介護保障特約保険料を支払うと、入居後の費用は一切かからない。食費も光熱費も医療費も要らない。寝たきりになっても個室で介護が受けられる。月々の厚生年金で十分な生活ができ、1月には夫婦そろって那須(栃木県)に旅行に出かけた。「ここは医療も完備していて不安はない。本当に恵まれている」と言う。

 老後にかかる「医・食・住」を終身賄ってくれる、このホームの入居金は「安心できる老後」にかかる費用の総計とみることもできる。竹内夫妻が入った当時約4000万円だった入居金総額(夫70歳、妻65歳の場合)は、現在9673万6000円に跳ね上がった。

 約1億円という金額が妥当なものかどうか。生命保険文化センターがまとめた「ライフプラン・ガイドブック」でも夫婦2人が平均余命まで生きた場合の必要生活資金を8366万円と試算しており、ある程度「老後1億円」説を裏付けている。だが、生涯給与が3億円と言われる一般的なサラリーマン世帯で、1億円の貯蓄をすることは、不可能に近い。日本では、戦後一貫して持ち家などの資産価値が上昇、個人資産を膨らませてきた。だが、バブル崩壊後のデフレ経済では、それも期待できなくなった。総務庁の貯蓄動向調査では高齢者世帯の貯蓄額現在高の平均は2382万円だ。

コメント2

「日経ビジネスが描いた日本経済の40年」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

現在の携帯電話は、昔の電話と比べて100倍豊かでしょう。クルマもきっとそうなります。

ジェンスン・フアン エヌビディア創設者兼CEO(最高経営責任者)