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「企業戦士」たちの苦悩[9(上)]会社人間でなぜ悪い! 平成版 生き残りの方程式

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2009年3月9日(月)

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 会社にどっぷりつかった中高年。課長、部長クラスの彼らは、上からは尻を叩かれ、下からは突き上げられる。いつの時代のそんな“可哀想な”存在、それが中高年というものだ。しかも、バブル崩壊以降、外資が日本企業を買収したり、国際化の進展で英語が管理職の必須になったりと、「ドメスティック」な中高年にはとても住みにくい環境になった。だが、いずれにしても会社の中核を握るのは彼ら中高年。「会社人間」の苦闘ぶりは、日本企業の闘いの軌跡そのものでもある。

(注)会社名、肩書きなどは当時のまま

* * *

2000年9月4日号

 あなたの会社が突然、外資になったなら、一体どうしますか?
 社内文書は英語、嫌みな後輩が出世して仲人口の派閥のボスは地方支店に左遷。「接待の席では必ず裸踊り、社内運動会で旗振って頑張った俺はどうなる」と嘆いてももはや手遅れだ。
 腹芸と人情で世の中を渡ってきた会社人間には、実に住みにくい時代がやってきた。おじさん族は軒並み苦戦中。でも、忠誠心が売り物で何が悪い。仕事を途中でほっぽっていなくなる若者に負けるわけにはいかぬ。
 あえて「時代遅れ」の批判は覚悟のうえで、仕事が生き甲斐と自負する中高年にエールを送る。

(寺山 正一、金田 信一郎)

第1部
容赦ない“外人部隊”の圧力
新生銀行、日産…翻弄される社員の本音

 古き良きニッポンの会社が、外資の手に落ち、変貌を遂げている。
 ぬるま湯からほっぽり出された会社人間たちの嘆きが聞こえる。
 社宅に住み、接待に明け暮れる日は、もう来ないのだろうか。

新生銀行、40代行員 「マクドナルドの店長目指せ」生産性上がるもプライドが…

 トップが最近になって「意識改革をしなければいけない」と言い出した。破綻したわけだから当然なんだけど、続けて言ったのが、「これから支店長は、マクドナルドの店長だと思ってやってくれ」。これには支店長も顔が引きつっていた。まあ、65円でハンバーガーを売れるくらいのコスト意識があれば、破綻しなかっただろう。

 トップの発言に悪気はないと思うけど、これまで「長銀(日本長期信用銀行)の支店長」と言えば、地方でもかなりのステータスがあった。ハンバーガー屋の店長を目指せ、なんて言われるとプライドが許さなかっただろう。まあ、こうしたショック療法こそ、今の新生銀行には必要なのかもね。

 でも、言葉で言われなくても、実際に起こっている変化に中堅幹部は相当悩んでいる。外資系にありがちな、下の意見を吸い上げる会議があるし、社長に直訴の電子メールを出すこともできる。若手社員はいいけど、間に立つ者としては、何を言われるか分からない。自分が若い時には、上司にペコペコしてきたのに、やっと上に立ったと思ったら今度は部下の顔色を窺うんじゃ、救われないでしょう。

 社宅や寮はなくなったし、女性の制服も廃止された。男性も、金曜日はカジュアルデーだが、これがまた戸惑いのもとだ。支店勤務が長いような国内派はどうしていいか判断できない。いまだに、スーツの上着とネクタイを外しただけという格好で来る人がいる。

 最近は職場でやたらと外国人が目に付く。白人ならあまり気にならないけど、うちの場合はインド人が多い。システムセンターにはターバンを巻いたインド人が60人もいて、ガンジスに向かってお祈りをしているという噂を聞いた。どうやらターバンとお祈りは冗談らしいけど、数字に強いということで、かなりご活躍のようだ。

 本社にも管理部門に大勢のインド人がいる。おかげで、食堂のメニューも変わった。「北インドカレー」とか「タンドリーチキン」とか、およそ社員食堂のメニューとは思えないようなものが並んでいる。そこまで気を使っているのに、インド人は食べない。「タンドリーチキンはもっとからっとしている」とか文句を言いやがる。

 それでも仕事には厳しい。インド人の下で働いているやつの話では、相当ハードな要求をしてくるらしい。日本人だと計画も年度ベースで考えるけど、やつらはクオータリー(四半期)ベースで結果を求めてくる。乗り込んできた外国人の連中は短期間で成果を上げようと躍起になり、休日も働いている。おかげでこっちも自転車操業の状態になっている。「お公家さん」とからかわれていた時代が懐かしい。

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