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「企業戦士」たちの苦悩[10]働き方見つけた-3 個人と会社の新しい関係

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2009年3月16日(月)

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 会社に就職して○十年。日本では当たり前の姿だった。就職ではなく「就社」。会社を選ぶもので自分の職業を選ぶものではない。弁護士、公認会計士などの資格があるなら別だが、自分のタイトルはあくまで「(株)○○の○○課長」。しかし、年功序列、終身雇用が崩れた今、果たしてそれが幸せな働き方なのか。「ハッピーリタイアメント」ならぬ「ハッピーワーキング」は成立するのだろうか。

(注)会社名、肩書きなどは当時のまま

* * *

2002年4月29日号

 考えてみれば不思議だ。どうして同じ会社に通い続けるのだろうか。わざわざ同じ時間帯に、同じ方向に向かう電車に乗って疲労困憊している。本当は、休みは週に1日でいいから代わりに、連続1カ月の長期休暇が欲しいのに、なぜそれが許されないのか。
 人はそれぞれ能力も、達成したい目標も違うはず。独立を夢見て、がむしゃらに働く人もいる。会社という舞台を最大限利用し、個人では成し得ない大きな仕事に挑もうとする人もいる。仕事は私生活を充実させるための手段、と割り切っている人もいる。だが、求人票には、みな同じようなことが書いてある。
 自分なりの働き方を見つけたい。自分なりの働き方ができる会社を見つけたい。もし、そんな会社に入れれば、自分は誰よりも会社に貢献できる社員になれる。自信はある。それだけ密度濃く働いてきたからだ。
 そうはいっても、時々、不安にかられることもある。自分は多くを望みすぎているのではないか、と。よりによって、この未曽有の買い手市場の時代に。しかし、企業の側にも変化の兆しはある。変わらなければ、企業も立ち行かないはずだ…。
 そうだ、あの会社に電話してみよう。=文中敬称略

(花見 宏昭、三橋 英之、立木 奈美)

【第3話】 岡田 譲太氏(31歳)
損保からNPOへ転職
高給捨てても自己実現を優先

 JEN(日本緊急支援NGOグループ)の採用条件は厳しい。即戦力にならない大卒新人は眼中にない。最低3年の社会人経験が必須である。パソコンも、ワープロや表計算ソフトくらいは使いこなせなければ、お話にもならない。

 英語力は、TOEFL(677点満点)なら最低でも600点は欲しいという。TOEFL600点は一般に、英語検定1級よりも上と言われ、米国の一流大学に留学する際に要求される水準だ。

 外資系金融機関の人材募集の話ではない。JENは特定非営利活動法人、いわゆる認証NPOである。国連などからの助成金と寄付金を主たる収入(2000年度の総収入は4億2787万円)とし、世界各地の難民の緊急救援や自立支援に当たっている。

初任給16万円、賞与なし

 NPOのJENには職員に高給を支払う余裕はない。国内外の18人の有給専従スタッフは薄給に甘んじる。例えばプログラム・オフィサーと呼ぶ救援・支援活動の運営管理職で初任給は16万円、賞与はない。

 なるべく多くのカネを現地での活動に注ぎ込むには、国内の事務局経費を抑える必要がある。そのため、スタッフは少数精鋭でなければならない。「JENには仕事を一から教える時間も人手もない」と事務局長を務める木山啓子は言う。

 一般企業と比べて、お世辞にも良いとは言えない待遇にもかかわらず、JENには就職希望者が後を絶たない。人材募集広告を出すたびに数十通から多い時には、100通以上の応募書類が届く。その中には大企業で働き、海外留学経験を持つ人も少なくない。

 昨年12月にJENで働き始めた岡田譲太もそんな1人だ。岡田は1993年に大学を卒業し、大手損害保険会社に就職した。「普通に就職活動をして、たまたま内定が出た会社で働き始めた」と岡田は言う。

 日々忙しく営業の仕事をする中で、岡田の心にふと疑問がわいてきた。「何のために働くのか。仕事を通じて何を実現しようとしているのか。大事なことを考えずに、ここまで来てしまったのではなかろうか」。海外留学や転職など、前向きな理由で会社を辞める同僚の姿を見るたびに、疑問はどんどん膨れ上がっていった。

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