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11年前のリベンジの時が到来

買収を通じて財務機能のパワーアップを目指した

  • 新貝 康司

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2009年4月6日(月)

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 1999年3月、JT(日本たばこ産業)はBidに勝ち抜き、売却に出されていたRJRInternational社(RJRI)を約9400億円で買収することを発表しました。この買収チームの一員として参画し、11年前にRJRI買収を断念した時の無念さを胸に刻んでいた私にとって、大変感慨深い買収でした。

 そして、この買収によって、JTは、長年の願いであったたばこ事業を海外に雄飛させるためのフレームを確立し、また、その後の成長エンジンとなるWinstonやCamelといった貴重なブランド群を獲得することができました。この買収の成功が、後のギャラハー買収の礎になったのです。

 また、この買収によって、JTが98年から始めた、海外たばこ事業、医薬事業、食品事業での積極的なM&Aは、一息つくことになります。それは、大きくなった体格に見合った、体力・知力を養うという、人が成長する時にも似た、成長のバランスを取るプロセスであったと思います。

 体力・知力を養って十分な準備を基に成長するのか、成長する都度、体力・知力を養うのか――。理想は前者ですが、現実には、なかなかそうはいきません。話をいったん、この一連の買収に至るまでの道のりに移し、これに思い悩んだ時代を振り返りたいと思います。

買収という建設用大型重機で道を作ってしまう

 96年の帰国後に在籍した経営企画部では、企業体質の強化、企業変革プログラム、中期経営計画の策定などを担当していました。M&Aを事業拡大の手段として活用することを主張したものの、懸念がありました。それは、本社のコーポレート機能つまり、人事、労働、総務、法務、経理、財務、広報といった部門が、M&Aを実行し、統合を実行するため、事業をサポートできるのかどうかといった悩みと懸念でした。それは必ずしも根拠のないことではありませんでした。

 米国勤務時代、バイオベンチャーとの提携で、トレードシークレットを構成する遺伝子や細胞それに伴う種々の情報を、国境を越えて売買で移転する必要が生じた時の、苦い経験があったのです。

コメント1件コメント/レビュー

今回の人は臨場感を持たないと動かないという筆者の考え方に賛成です。また、買収により組織に負荷をかけて鍛えるというのも、実は買収により成長を実現している企業の特徴だと考えています。私自身の少ない経験でも、企業は買収を経験するたびに統合作業や相乗効果を発揮するノウハウを積み重ねていきます。その中には失敗もありますが、それすら次の機会には貴重な学習となっていました。今回も学ぶことの多い記事でした。いつもありがとうございます。(2009/04/06)

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今回の人は臨場感を持たないと動かないという筆者の考え方に賛成です。また、買収により組織に負荷をかけて鍛えるというのも、実は買収により成長を実現している企業の特徴だと考えています。私自身の少ない経験でも、企業は買収を経験するたびに統合作業や相乗効果を発揮するノウハウを積み重ねていきます。その中には失敗もありますが、それすら次の機会には貴重な学習となっていました。今回も学ぶことの多い記事でした。いつもありがとうございます。(2009/04/06)

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