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【1】不況を超える実直派

ランキング上位企業に学ぶ

  • 戸川 尚樹,降旗 淳平

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2009年4月6日(月)

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「イノベーション力」ランキングの上位には、地方の中堅企業が並ぶ。
トヨタやソニー、ホンダなどの大企業を凌ぐ力とはどんなものか。
分かりやすい行動指針とその実践が、革新と成長を支えている。

「イノベーション力」総合ランキングベスト30はこちらへ

 ランキングの上位には、意外にも地方の中堅企業が並んだ。調査では各社に「イノベーションに優れた会社はどこか?」とも聞いたが、トヨタ自動車やソニー、ホンダ、任天堂などの回答が目立った。実際の結果はそれらとは別の社名が上位に来ている。

 中堅規模で、抜群の知名度を誇るわけでもない企業はその力をどう蓄えてきたのか。アンケートと取材から浮かび上がった革新経営の神髄とは――。

1位 森精機製作所
世界中の工場を「生産性向上」

 1位に輝いた森精機製作所(名古屋市)。その強さは、過去10年で売上高2倍という成長性が示している。 

 10年前の連結売上高は1047億円(1998年3月期)。2008年3月期には過去最高となる2022億6000万円を達成した。売上高営業利益率は15%と高い収益性を誇る。

 高成長には決め手がある。取引先の「生産性向上」に貢献するという明快な経営軸だ。

 「当社の工作機械を活用する顧客企業の生産性を高めることが、我々にとって最も重要なこと」

 森精機の森雅彦社長は語る。経営のあらゆる動きが、その達成に向かう。

 研究開発では、業界に先駆けて革新的な製品やサービスを次々と生み出してきた。

 量産品の生産に適した横形マシニングセンター「NHシリーズ」や、工作物を回転させて切削するCNC旋盤「NLシリーズ」などを発売した。一般に工作機械の耐用年数は20年に及ぶ。だが森精機の場合は過去3年に開発した製品の売上高比率が50%を占める。

 顧客サポートも欠かさない。業界でいち早く「365日24時間対応」のサポートサービスを2002年から始めている。トラブルを迅速に解決できる体制を整え、取引先の工場の稼働に無駄が生じないように気を配る。

 製品群を増やすため海外でのM&A(合併・買収)にも積極的に動く。2006年に、スイスの工作機メーカーであるディキシー・マシーンズを買収して、超高精度なハイエンド機を出荷できる体制を整えた。2008年には工作機械用部品の仏サンドビック・トブラーを買収した。

 今年5月には工場や実験設備を備えた拠点を、米カリフォルニア州に新設する。そこで医療機器や精密機械向けの超微細加工が可能な工作機械「ナノマシン」の開発・生産体制を強化する。

 こうして着々と固めたグローバル体制が、世界の巨大企業の間で評価を高めている。

米GEやボーイングで実績

 1990年代から海外展開に乗り出し、名だたる欧米企業に売り込んだ。性能が評価され、米ゼネラル・エレクトリック(GE)や米ボーイング、英ロールス・ロイスなど品質管理の厳しさで知られる企業と取引している。

 またトヨタ自動車やホンダなど大手自動車メーカーが米国で続々と建設した工場の運営も支える。「欧米企業との取引で築いた実績が評価されて、日本企業の海外工場にも納入が増えた」(森社長)。

 2007年には、デンソーが優良取引先に送る「ベストサプライヤー」にも選ばれている。

 「生産性向上」は、社内でも徹底する。工場では多能工方式で効率性を高める「セル生産」を導入。社内業務の管理では、独SAP製のERP(統合基幹業務システム)などを導入し、複数業務の総合管理体制を築いた。

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