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婚活のゆくえ―理想の結婚とはどんなもの?

2009年4月20日(月)

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 婚活(こんかつ)という言葉が登場して、1年以上がたちました。

 男女の初婚年齢が上昇し、非婚率も高まる中、「就職に『就活』(就職活動)が必要なように、結婚にも『婚活』(結婚のための活動)が必要な時代が来た」と指摘したのが、家族社会学者の山田昌弘・中央大学教授でした。

 山田昌弘氏と一緒に、恋愛や結婚を取材テーマとするジャーナリストの白河桃子氏が共同して書き上げたのが、『「婚活」時代』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。この本が2008年3月に発行されてから、「婚活」という言葉が注目を浴びるようになりました(参考記事「結婚できない男女が増加。今後は「婚活(こんかつ)」が必須に」)。

 『「婚活」時代』は、晩婚化、非婚化の進む日本の実態を解明し、各種結婚サービスの活用法を紹介した本として話題を呼び、発行部数は現在17万部。「婚活」という言葉もブームになり、この4月からは「婚活」をテーマとしたテレビドラマも2本スタートしています。

なぜ、結婚しなければいけないのか

 『「婚活」時代』をプロデュースした、出版社ディスカヴァー・トゥエンティワンの干場弓子社長は、2007年秋に山田教授から「婚活」という言葉を聞いた時、すぐに出版したい、と思ったそうです。

 50代の干場社長は発行の理由を、「私の時代でも、結婚相手を選ぶために皆が『婚活』に近い行動を取っていたと思う。それらが、結果的に結婚につながっていました。しかし現在では、非婚化、少子化が進んでいます。いずれ結婚したいと思っている人たちに、早く現状を知らせたかった」と語ります。

 以前に比べて、結婚することが難しくなっている現在。それならば、結婚しなくてもいいではないか、というと、どうもそうではないらしい。「婚活」してまで結婚しなければいけない理由は、どこにあるのでしょうか。

 『OL進化論』(秋月りす)という4コマ漫画の中に、面白い1本がありました。

 35歳まで独身だった女性の友人同士のうち、1人が結婚。すると結婚した方が、これまでと態度を変え、「結婚生活はとてもいいから、あなたも早く結婚しなさい」を連発。残った1人が「あなたまでそんなことを言うなんて」と嘆くと、友人はこう答えます。

 「結婚したら、もう結婚するかどうか悩まなくて済むから楽なのよ」と。

 これは、本当に女性の心理をよくついています。男性でも同じかもしれません。確かに、この気持ちはとてもよく分かります。

 なぜか、「人として、結婚はいつかはしなくてはいけないもの」という強迫観念があるからでしょう。だから、「未婚」「既婚」という言葉が出てくるのです。「ずっと結婚しない」という人生の選択肢もあるはずで、これがもう少し認識されてもいいのではないかと思うのですが…。

 「結婚しなければいけない」という気持ちは、外圧からも生まれます。親や親戚から「まだしないのか」と責められたり、職場で「結婚しないと一人前ではない」と上司に言われたりすることもあるでしょう。

 ちなみに、今日始まる連続ドラマ「婚カツ!」(フジテレビ系)では、SMAPの中居正広氏扮する主人公が応募する職員募集で、「既婚者であること」が採用条件でした。主人公は採用されたいために「近く結婚の予定がある」と言ってしまい、急きょ「婚活」を始めるというストーリーです。

 このドラマはともかくとして、「結婚していないと一人前ではない」という考え方は、そもそもおかしなものです。確かに家族を持ったり、婚姻に関わる様々な行事をこなすことで、ある一定のスキルは上がります。しかしそれが、仕事の能力に直接的に影響すると言い切ることはできないはずです。

 まずは、「人は結婚しなければいけない」という考え方を、見直してみるべきかもしれません。

 そしてもう1つは、「結婚に何を望むか」ということです。

コメント8件コメント/レビュー

自分らしさを表現するための結婚、あるいは自分らしさを表現するための独身生活、という考え方そのものが、結婚しにくい状況を生み出しているのではないでしょうか。「結婚にもいろいろある」とか、「結婚しない人生にもいろいろある」などと言い立てられれば言い立てられるほど、どこにもありはしない「自分らしさ」の幻想に執着するのです。適齢期の男女がいれば、とにかくみんなで寄ってたかって一緒にしてしまうような、一緒に暮らしていればそのうち情なぞ自然に沸いてくる、というような、江戸時代の結婚観が復活しない限り、独身者はますます増えるでしょう。結婚に関する限り、養老先生をまたずとも個性が幻想であることなぞ、既婚者ならばみんな知っています。(2009/04/20)

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自分らしさを表現するための結婚、あるいは自分らしさを表現するための独身生活、という考え方そのものが、結婚しにくい状況を生み出しているのではないでしょうか。「結婚にもいろいろある」とか、「結婚しない人生にもいろいろある」などと言い立てられれば言い立てられるほど、どこにもありはしない「自分らしさ」の幻想に執着するのです。適齢期の男女がいれば、とにかくみんなで寄ってたかって一緒にしてしまうような、一緒に暮らしていればそのうち情なぞ自然に沸いてくる、というような、江戸時代の結婚観が復活しない限り、独身者はますます増えるでしょう。結婚に関する限り、養老先生をまたずとも個性が幻想であることなぞ、既婚者ならばみんな知っています。(2009/04/20)

「なんでもあり」の時代だから、「なんでもあり」を認めれば楽になるのでは、ということなのかもしれません。しかし、統計的にも「結婚したい」と願う人は減ってはいません。おっしゃる通り、結婚には不合理な点も多々ありますが、社会的な合理性もあるからなのだと思います。「なんでもあり」を制度として認めたとしても、やはり「結婚」を選ぶ人は減ることはなく、「結婚おめでとう!」と結婚を祝い事とする習慣も残っていくのではないか、と思います。(2009/04/20)

結婚には必ず(悲しい)最期があります。たいていは離婚か死別。唯一例外はふたり同時に亡くなること。でも、それらはたいてい事故死、心中、パートナ自然死の後追い自殺等、これまた悲しく、異常なものでしょう。完全な理想的結婚の完遂は、ふたり同時にポックリ自然死でしょうか。奇跡に近いですね。(2009/04/20)

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三品 和広 神戸大学教授