• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「100%やり遂げる!」では100%には届かない

パラドクス解決の鍵は“ゴールの描き方”にあり

  • 鈴木義幸

バックナンバー

2009年4月28日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 このコラム連載の第3回「 V字回復の請負人は勤務中に映画館へ向かう」で、ジャック・ウェルチの提唱する“4E”を紹介しました。

 ウェルチが当初リーダーに必要なものとして掲げていたのは、“Energy”(自らが活力に満ちあふれている)、“Energize”(目標に向かう周りの人びとを元気づける)、“Edge”(タフな問題に対しても決断ができる)の3つでした。後年、4つ目のExecute、つまり「言ったことをとことんまで実行していく」を加えたのです。

 高いエネルギーを保ちながら、周りを鼓舞し、タフな問題にも決断できるリーダーであっても、最後までやり遂げることができなければだめだとウェルチは考えたわけです。

 ウェルチがわざわざ後で加えるくらいです。「やり遂げよう」という意識をもつことはリーダーにとって大事なことだと思います。逆にいえば、やり遂げられるリーダーが少ないということなのかもしれません。

 スタートダッシュは勢いがよいけれど、後半になると失速していく。“L字カーブ”を描くプロジェクトは、みなさんの会社でも見られるのではないでしょうか。

残り10%の作業が完成度を決める

 私はこれまで10冊以上の本を書く機会をいただきましたが、何といっても苦しいのが、最後の10%です。

 最初からしばらくは勢いで書けます。しかし、半分を越えたころから筆の走りが鈍くなっていき、そして90%前後にたどりつくと、一気にペースがスローダウンしてしまいます。頭を輪で締められた孫悟空のような状態になり、アイディアが出てこなくなる。

 不思議なことに、150ページの本であれば最後の15ページ分、250ページの本であれば最後の25ページ分といったように、ページ数が多くても少なくても“残り10%の壁”は同じようにやってきます。

 もちろん、本も仕事も苦しくたって終わらせなければ成果になりませんから、完遂はします。しかし、この10%をどう仕上げるかによって、成果物の完成度はまったく違うものになってしまいます。

 最後の10%にかかったときは、心身とも疲れていますし、早く終わらせて楽になりたいと、つい考えてしまいがちです。ややもすると、終わらせること自体が目的化してしまって、作業を流してしまう。当然、仕事の精度は落ちるわけです。

チームのラストスパートはリーダーの意思次第

 ラストスパートの精度が肝心なのです。しかしこれが実際場面では難しい。

 その難しさについては、私もラグビークラブの試合で実感したばかりです。ひさびさのフル出場だったのですが、いやあ、参りました。

 試合時間は前後半20分ずつで合計40分。40歳以上が中心で編成されるチーム同士ですから、学生レベルの試合時間の半分です。とはいえ、当日の気温は30度近く。最後の10分が、本当につらかった。

 自分の内側から声が聞こえてきます。「足が重い……もう走れない……」「タックルするのがつらい……」「あんな足の速い選手に走られたら、追いつけないよ……」。

コメント1

「鈴木義幸のリーダーシップは磨くもの、磨けるもの」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本全体として若い世代にもっと所得の分配をしていくべきだと思う。

川野 幸夫 ヤオコー 会長