• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

茶会はエンターテインメント、炭点前はキャンプファイヤー

楽天野球団社長・島田亨氏に聞く

  • 神田 憲行

バックナンバー

2009年4月30日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 亭主が抹茶を点てて客にふるまう、茶の湯。最近では、若手経営者たちが茶道を学ぶ機会が増えている。千利休が「相客に心せよ」と教えた茶の道は、ビジネスパーソンたちの経営術にどんな影響を与えているのか。

 今回は、武者小路千家で茶を学ぶ楽天野球団社長の島田亨氏を、稽古場に訪ねた。

※本文中、太字で示した茶道用語は文末に解説を入れた。また取材時は、炉のしつらえで稽古をしている。

 島田亨は、水指茶道口に置いて襖を開けた。それから水指を両手で持ち、右足から静かに敷居をまたぐ。茶室に入って、点前畳の中央に水指を置こうとすると、稽古を見守っていた三浦大徹師から静かな声が飛んだ。

 「この場合、水指は畳右半分の真ん中に置くのです」
 「え、ここですか」

画像のクリックで拡大表示

 戸惑いながら、言われた通りにやり直す。それからも三浦さんから指導の声が飛ぶたびに、島田は「ここですか?」「それはどうしてですか?」と丁寧に質問を重ねる。

 ここは東京・麻布にあるオフィスビル。そのワンフロアに茶室が設けられている。壁に掛けられた茶室の名を表す「重窓」の書は、家元がビルの中に茶室があることからビルの窓と茶室の窓が重なる様を見てこの名前をつけ、したためたものだ。

 会の名前は「碧雲会」という。4年ほど前に、三千家の1つ武者小路千家の若宗匠・千宗屋(せんのそうおく)氏が若手企業家8人を直弟子として始めたものである。千宗屋氏が文化庁主催の文化交流使として現在はニューヨーク滞在のため、家元水屋の三浦大徹氏が師匠となっている。

 楽天野球団の社長兼オーナーの島田も毎月2回、3時間ずつの稽古をここでつけてもらっている。茶を点(た)てる落ち着いた佇まい、所作は、時々三浦師から指摘は受けるものの、滑らかだ。

 「いえいえ、帛紗(ふくさ)を扱うところでちょっとごまかしちゃったんですけれど」と、本人は苦笑いするが。

壁に掛けられた「重窓」の文字

 お茶を始めたのは2002年、島田がUSEN社長の宇野康秀らと立ち上げた人材サービス会社「インテリジェンス」の取締役副社長を退任して、2年後のことである。ゴルフと海外旅行三昧という「セレプー(セレブでプータローの意)」と呼ばれていた時代だ。男性だけのお茶会に入っていた知人から茶会に誘われたのがきっかけだった。

 「お茶そのものというより『和の世界』に興味を持ち始めた時期で、気軽に始めました」

 しかし2004年にプロ野球に新規参入した楽天野球団の社長に就任してからも、お茶の稽古は続けている。それどころか昨年初めにオーナーに就任して楽天本社の役職を兼ねて忙しくなるにつれて、ますますお茶の存在が自分の中で大きくなっていくのが分かるという。

コメント3

「茶室で学ぶビジネス スーツを着た数寄者たち」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人は何か自信を持って誇れるものを持っているはずです。

為末 大 元プロ陸上選手