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[21]ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)

がん内部で放射線を発生させる最新治療法

2009年5月8日(金)

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 がん治療の進歩は著しい。内視鏡を使った患者負担の少ない外科手術や、無軌道に増殖してしまうがん細胞の増殖機構を止める新薬など、毎年のように新たな治療技術が開発されている。

 中でも、放射線治療はここ数年で大きく進歩した分野だ。がんにだけ集中して放射線照射できる技術を高めた結果、初期の肺がんや子宮頸がんなどでは、放射線治療は手術とほぼ同等の治療成績を収めている。舌がん、口腔がんなどでは、会話や物を飲み込む機能の温存という点で、手術を上回る治療法となった。体にメスを入れずに治すことのできるがんは徐々に増えている。

 放射線治療の最先端技術の多くは日本が牽引している。世界のがん治療を変える可能性を秘めた、日本育ちの技術を紹介しよう。

腫瘍の内部で核反応を誘発

 外部から放射線を照射する従来の放射線治療法とは全く違う、新たな方法として注目されているのは、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)だ。これは、腫瘍の内側で核反応を引き起こすことで、放射線障害を腫瘍だけに限定するというもの。京都大学原子炉実験所附属粒子線腫瘍学研究センター長の小野公二氏らが臨床研究を進めている。

画像のクリックで拡大表示

 原理は次の通り。まず腫瘍内部に選択的にとどまる性質を持つホウ素化合物(ボロカプテイト、パラボロフェニルアラニン)のホウ素をホウ素同位体(10B)に置き換え、点滴で投与する。次に腫瘍に対し、エネルギーの弱い中性子線を照射。腫瘍内部に取り込まれた10Bは中性子を捕捉して、ヘリウムとリチウムの原子核に分裂し、それぞれ約9μm、約4μmの長さだけ飛び出しながらDNAを破壊する。細胞1つの大きさが約10μmなので、効果はがん細胞だけにとどまる。

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