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成果主義を悪者にした5つの誤解

野田稔 明治大学大学院グローバル・ビジネス研究科教授に聞く(前編)

2009年5月12日(火)

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 批判が後を絶たない成果主義型の人事評価・報酬制度。だが、批判する人の大半は、自分が成し遂げた「成果」を評価してもらうことには反対していない。

 トヨタ自動車やリクルートなどの人事制度を研究してきた明治大学大学院の野田稔教授はこう指摘する。同教授によれば、批判される原因は、成果主義の本質にはなく、思い込みから生じた誤った運用にこそあるという。

 歪んだ形のまま定着してしまった成果主義の悲劇とそれを引き起こした真犯人とは…。悲劇を乗り越えるにはどうしたらいいのか。野田教授のインタビューを2回にわたってお届けする。

野田 稔(のだ・みのる)氏
1957年生まれ。81年一橋大学商学部卒業。87年同大学大学院商学研究科修士課程修了。野村総合研究所経営コンサルティング部長、リクルートフェロー、多摩大学経営情報学部教授などを経て、2008年4月から現職。コンサルティング会社のジェイフィールの社長を兼務する。主な著書に『中堅崩壊』(ダイヤモンド社)、『やる気を引き出す成果主義ムダに厳しい成果主義』(青春出版社)、『誰にも聞けなかった会社のしくみ』(日本経済新聞社)など。
(写真:的野 弘路、以下同)

 成果主義は言われなき批判を受けている。そう考えています。「成果主義ってかわいそうだな」とつくづく思いますね。

 ずっと批判を浴びてきましたが、反発する人によく聞いてみると、大半は自分のしたことを正しく評価してもらう点については反対していない。

 成果主義は、主義という言葉がついていることからも分かるように、1つのイデオロギーです。「他人がどう言おうと、これが正しい」と信じる信念と言い換えてもいい。

 このイデオロギーの信条は、人をその人の上げた成果によって評価する、つまり、成果に応じて誰を重用するかを決めるという点に尽きます。

 この点においては、年功序列主義も、実は成果主義の1つと言えます。長年積み重ねてきた功績の累計に応じて、誰を重用するかを決めるからです。

 年齢だけで決める年齢主義とは異なる。長期累積型の成果主義と呼べるものなのです。


成果は結果と同じではない

 少し脱線しましたが、成果に応じて誰を重用するかを決めるという点に対して文句を言う人は、実はそう多くはいないのです。

 にもかかわらず、批判が絶えない。その原因は、成果主義に対して多くの人が暗黙の了解のように前提を置いたり、成果主義を狭く考えたりしていることにあると考えています。

成果主義を悪者にした5つの「思い込み」

1 成果とは結果である
2 成果は数値で表す必要がある
3 評価は客観的であるべき
4 評価には必ず差をつける
5 成果は処遇に直結させる

 まず、成果は結果だという思い込みがある。本来、成果主義の概念の中に結果という言葉はない。それに、結果に結びついていなくても、「あの人は明らかに成果を上げている」と言えることがあります。

 例えば、プロセスが良かったとか、ほかの人に協力したとか。こうしたことは当然、成果として認められるべきものです。

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「成果主義を悪者にした5つの誤解」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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