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團藤重光・高校生のための「裁判員反骨ゼミナール」

―― 95歳から17歳へ、これだけは伝えたい法と裁判の考え方

2009年5月21日(木)

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伊東 この記事が公開される5月21日は日本で裁判員制度がスタートする日です。そこで、この制度以前に日本国憲法の下で最初の刑事訴訟法を書かれた團藤重光先生に、未来を担う世代の高校生たち向けに、法律や裁判に関する基本的な考え方を直接ご教授いただくゼミナールを準備してみました。

團藤 皆さんよくいらっしゃいました。どうぞおかけください。

(一同緊張の面持ち)

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伊東 学生のみんなは、私が毎月1回都内の学士会館で開いている「團藤フォーラム」という勉強会で、発表と質疑応答をしてくれた高校生の中から希望者を募り、4人の高校3年生と一緒に團藤先生をお訪ねしました。まず自己紹介から始めましょう。

開出君 開出雄介です。僕の高校では「卒業論文」の制度があるのですが、そのテーマについて伊東先生に指導してほしいと手紙を書いたところ「團藤フォーラムで発表してみないか?」とご提案を頂いたのがきっかけで、今日は伺うことができました。よろしくお願いします。

團藤 よろしく。

團藤夫人 (紙を回して)こちらに漢字で名前を書いてくださいね。そうでないと覚えられないから。

西岡君 西岡と申します。

團藤 西岡君は、これ、お名前は何と読むんですか?

西岡君 「宇行」と書いてタカユキです。

伊東 宇宙の宇をタカと読ませるのです。

團藤 ああ、高いということね。

西岡君 はい。僕は思想や社会科学に興味があります。どうかよろしくお願いします。

團藤 重光(だんどう・しげみつ)
1913年生まれ。刑法学者、東京大学名誉教授。東大法学部長、最高裁判所判事、宮内庁参与を歴任。95年に文化勲章受章。『刑法綱要』(創文社)、『刑事訴訟法綱要』(弘文堂書房)、『死刑廃止論』(有斐閣)、『法学の基礎』(有斐閣)など著書多数。
(写真:大槻純一、以下同)
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團藤 よく来られました。何でもざっくばらんにお話ししましょう。そちらは池田君。

池田君 池田です。

團藤 池田君はイッペイと読むんですか?

池田君 はい、逸平です。

團藤 みんなにイッペイ君と呼ばれるでしょう?

池田君 いや、池田の方が多いです・・・。

團藤 そうか・・・。

池田君 野球部に所属していますが、死刑問題に興味があります。死刑廃止の立場から考えています。

團藤 それは何よりだ。

池田君 今日はお伺いできて感激です。

團藤 こちらこそ、ありがとう。そちらは山口君ね。

山口君 はい。山口です。

團藤 山口君はコウヘイ?

山口君 はい、皓平です。

團藤 平が2人なんだね。

伊東 みんな平成生まれですから。

團藤夫人 まぁ、平成生まれがもうこんなに大きくなったの!

團藤 平成生まれか。面白いね。

山口君 僕は法学に進みたいと思っています。

團藤 頼もしいね。

山口君 本日はどうぞよろしくお願いします。

團藤 こちらこそ、よろしく。

コメント2件コメント/レビュー

ゆとり教育時代の総合学習がこのような授業であればよかったというお手本の様です。伊東先生の実行力には敬服致します。高校生の皆様は誠に頼もしく思いました。團藤先生の、若い時は将来は「大人になると思っていた」との言葉は意味深ですね。私自身不惑を過ぎてもつくづくと己の幼稚なことを実感します。大人になるという事を、権威に迎合したり、保身の技を磨いたり、我欲の追求にいそしむことと誤解する事例のいかに多いことか。一体本当に大人になるには何万回か生まれ変わってもまだまだ至らないのではないかとすら思います。先ずは依存と無責任と自己保身に逃げ込む「自我」からこそ反骨をしていきたいと願っております。およそ問題事に対峙するに、知識やマニュアルに依存して自己の判断を放棄するのではなく、実践をして失敗の痛みや成功の喜びを味わいながらも、自分の中に確固たる自立した判断基準「常識・コモンセンズ」を作りあげることが大人の道ではないかと思いました。貴重な記事をありがとうございました。(じゃこうねずみ)(2009/05/22)

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ゆとり教育時代の総合学習がこのような授業であればよかったというお手本の様です。伊東先生の実行力には敬服致します。高校生の皆様は誠に頼もしく思いました。團藤先生の、若い時は将来は「大人になると思っていた」との言葉は意味深ですね。私自身不惑を過ぎてもつくづくと己の幼稚なことを実感します。大人になるという事を、権威に迎合したり、保身の技を磨いたり、我欲の追求にいそしむことと誤解する事例のいかに多いことか。一体本当に大人になるには何万回か生まれ変わってもまだまだ至らないのではないかとすら思います。先ずは依存と無責任と自己保身に逃げ込む「自我」からこそ反骨をしていきたいと願っております。およそ問題事に対峙するに、知識やマニュアルに依存して自己の判断を放棄するのではなく、実践をして失敗の痛みや成功の喜びを味わいながらも、自分の中に確固たる自立した判断基準「常識・コモンセンズ」を作りあげることが大人の道ではないかと思いました。貴重な記事をありがとうございました。(じゃこうねずみ)(2009/05/22)

お元気な團藤先生ご夫妻のお姿に、感動しています。これからの、世界を担う、若者への教育への熱心さに頭が下がります。うれしく読みました。(2009/05/21)

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